2014/04/22

サッカー部


薄氷の差で敗れるも、光あり

◆第19回 東京都サッカートーナメント兼アミノバイタル杯関東予選出場チーム決定戦
都学連予選 3回戦◆
  4月13日 対成蹊大 立正大グラウンド
第19回 東京都サッカートーナメント兼アミノバイタル杯   
関東予選出場チーム決定戦都学連予選3回戦
立大0-1成蹊大
1-0
1PK4
得点者(立大)
森(78分)

2回戦での劇的勝利から一週間。勢いそのままに上位リーグの相手にも勝ち切りたい立大だったが、PK戦までもつれた試合は惜しくも敗退する結果となった。

土壇場で同点ゴールを決めた森
序盤から立大は圧倒的なボール支配率で試合を優位に進める。バックラインでの落ち着いたボール回しから相手の隙をうかがうと、CBの佐藤寛(観3=大津)らを中心に縦や両サイドへの長いパスで相手を揺さぶる。サイドの三浦(法3=桐光学園)や丹羽(文2=JFAアカデミー福島)らが度々相手陣内へ持ち込むなど、サイドを起点に何度もチャンスを作り出す。13分、FKのチャンス。佐藤寛の精度の高いキックを菅本(済2=桐光学園)が折り返し、最後は森(営3=桐蔭学園)が頭で合わせるもここは相手GKに右手一本で阻まれる。得意のセットプレーから得点の足掛かりをつかむと、35分、西嶋(営3=桃山学院)と今季初スタメンとなった上田(済1=流経大柏)のワンツーから最後は西嶋がシュートを放つが、これはわずかにゴール左に逸れた。序盤から作ってきた形が好機につながり始めた立大だが、31分、ピンチを迎える。右サイドからの長いセンタリングに詰められ、マークが間に合わず失点し、0-1とリードされてしまう。しかし、このまま相手にあっさり流れを奪われるわけにはいかない立大。失点直後の34分、中盤で複数人が絡んで小気味よくパスをつなぐと最後は菅本が飛び出しGKとの一対一を迎えるが、シュートはわずか左にそれた。このまま前半を0-1で折り返す。

後半、なかなか前半のような決定機を作り出せず苦しい時間帯が続く立大。57分には決定的なシュートを打たれヒヤリとするが、GK境(営2=桐蔭学園)がジャンピングセーブで掻き出す。67分、立大は前半から豊富な運動量を見せてきた西嶋と野町(法3=愛媛FCY)に代わって、大井(済3=清水東)と水島(文3=桐蔭学園)を投入。すると、この交代が功を奏す。まずは水島が虎視眈々と相手の裏への飛び出しを狙うと、大井は得意の細かいタッチのドリブルで相手を翻弄し、ゴール前での波状攻撃の口火を切る。得点の気配が感じられ始めた78分、右FKのチャンスを得ると、キッカーは佐藤寛。このキックに森が得意の空中戦から頭で合わせ、ついにゴールネットを揺らす。1-1と待望の同点弾で波に乗った立大は次々に攻め立てる。79分にはまたもや佐藤寛がFKから直接ゴールを狙う。87分には水島の前線での粘り強いキープを受けた上田がセンタリング。これを受けた大木(コ3=北海)がヘッドで合わせたが惜しくもわずかに枠の左へ。あと一歩で得点できないまま試合は2戦続けて延長戦へともつれる。

初出場、初スタメンで安定感
のあるプレーを見せた上田
延長前半開始直後、途中出場の大井にアクシデント。急きょ伴瀬(コ3=西武台)が大井に代わって出場することとなった。立大は集中を切らさず守るが、相手の的確なマークの前になかなか均衡を破ることができない。延長後半3分、CKのこぼれ球に上田がミドルシュートを放つもこれは枠をとらえられず。両者譲らず1-1のまま試合はPK戦に突入する。

先攻の成蹊大の1本目。GK境が方向を読むが、惜しくも止めることはできない。立大1本目のキッカーは交代で出場した伴瀬。しかし、緊張からかボールは無情にも枠の左へ。0-1と優位に立たれてしまう。相手の2本目をセーブしてチームを楽にしたい境だったが、ここも読みとは逆方向に沈められ0-2。突き放されてしまう。勝利に向けてこれ以上差を広げられたくない立大の2本目のキッカーは同点弾を決めている森。しかし、相手GKの鋭い読みに阻まれ止められてしまう。3本目を両者確実に決めるも、苦しい立大の命運はGK境に委ねられることに。成蹊大の4本目。一瞬外したかに見られたが、これはポストに当たってラインを割り、ゲームセット。土壇場で追いつき、最後の最後まで粘ったが、敗れることとなった。

今季東京都リーグ1部復帰を掲げ、2部を戦う彼らにとって勝利という結果をなんとしてでも残したかった試合だけに、PK戦での敗退は非常に悔やまれるものとなった。だが、様々な攻撃のパターンを作り出す全員サッカーに加え、土壇場で追いつく粘り強さをも兼ね備えた今季。彼らの試合終了のホイッスルまで戦い抜くゲーム展開に大いに期待したい。
 (4月15日・原田祐枝)


◆コメント◆
矢作HC
――今大会2試合振り返って
相手にひかれてしまうゲームが多かったけど、安定してボールを保持してゲームができたっていう意味ではチームのコンセプトに近づけたと思います。今日も負けたわけではないし、うちの方が代わった人数が少ない中で戦えたので。そこは進歩かなと。でも守ってきたチームに対して勝ち切らないといけないですね。
――予想以上に相手が守備的に来た印象ですか?
守備的にロングボールで攻めてくるようなチームは多いだろうなと、予想はしていたので、ヘディングとかセットプレーとかの練習はしてきました。
――収穫は?
セットプレーで点が取れたこと。90分プラス延長で慌てずに自分たちのサッカー続けて、1戦目(東京理科大戦)では逆転して、2戦目(成蹊大戦)では追いついたし、そういう意味では苦しいけど自分たちのやり方でできたので方向性としては続けていきたい。
――リーグ戦に向けて
攻撃のアイデアをもっと出していくことと、セットプレーと、カウンターの対応ですね。その3つに合わせてフィジカルトレーニングは継続してやっていきたいです。

森(営3=桐蔭学園)
――今日の試合を振り返って
相手が前半10分くらいは蹴ってくるというのを聞いていたので、空中戦だけは負けないように準備はしていました。チームがしっかり下で回して焦らずに相手を引き出していくっていうのがコンセプトだったので、いつも通りボランチに預けてまたポジションをとってっていうのを繰り返していました。
――自身の同点弾について
セットプレーは結構狙っていたので、合図もしっかり合っていたし、練習通りでした。
――2週続けての延長戦突入だったが
最後の方はもう足がつっていたんですけど、なんとか勝ちたかったので、気持ちで頑張っていました。
――リーグ開幕戦に向けて まずはポジション争いをしっかり勝って、自分が出られるように、常に全力を出して頑張りたいと思います。

上田(済1=流経大柏)
――今日の試合に関して
個人としては、入ったばっかりで、4年生や3年生の代わりに出させてもらったんですけど、勝ち切ることができなくて申し訳ない気持ちが強いです。 チームとしても、勝ち切れる試合だったと思うんですけど。こういう試合を勝てるようにならないと、リーグ戦とかほかの試合でも勝てるようにならないと思うので、勝ち切れるようにしたいです。
――チームには馴染めた?
はい。先輩がやさしくしてくれてるんで。(笑)ありがたいです。
――リーグに向けて一言
チームの勝利に貢献して、1部昇格のために1試合1試合頑張って戦っていきたいと思います。
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