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2014/04/25

ヨット部


見えた課題を足がかりに

◆平成26年度関東学生春季女子ヨット選手権大会◆
4月19日~20日 葉山新港
◆平成26年度関東学生春季女子ヨット選手権大会◆
スナイプ級第1R第2R第3R第4R第5R第6R第7R第8R総合順位
上瀧
高橋
12988381088
久保
本多
97611969109
470級第1R第2R第3R第4R第5R第6R第7R第8R総合順位
村山
金高
1481113××101012

新チームとなって初の大会である春季女子関カレ。出場数がスナイプ級13艇、470級16艇と多数の他大を交えた、春季関カレ前の大きなレースとなる。結果こそでなかったものの、各選手が全力をだし、次につながるいい経験を積むことができた。

1日目
470級の村山(異2)・金高(社2)ペアは金高が初レースで緊張していたこともあって、序盤は調子を上げることができない。それでも徐々にレースに慣れていく2人。最終レースでは他の艇団から離れたコース取りをするも、着実にブロー(風のある場所)を取りに行き、第1マークをトップ廻航することができた。1日目のレース結果は12位と順位は低いものの、「練習よりいいレースができていたんで」(村山)と内容面での成果を見ることができた。

スナイプ級には、上瀧(営4)・高橋(観4)と久保(文3)・本多(コ3)の2ペアが出艇。
上瀧・高橋ペアは昨秋にもペアを組んでおり、今回が2回目のレースだ。「スタートに重点を置いて練習していたので」(高橋)と、スタート時の攻めの姿勢を意識してレースに臨んだ2人。レースごとに前のレースの失敗を克服し、に徐々に順位を上げていった。それでも、上位には食い込むことができず、1日目はトータル10位でレースを終えた。

風の吹く向きに合わせ艇を操作する久保・本多ペア
第1レースを序盤から好調に走り出した久保・本多ペア。しかし、第1マークを回る際にミスをしてしまい徐々に順位を落としていき、13艇中12着でのゴールとなる。それでも続く第2レース目では、多くの艇がスタートに出遅れる中、合図ぴったりの走り出しで好スタートを切った2人。その後も、立てたプラン通りのコース取りで走り切ることができ、7着でゴール。「今大会中一番いいレースだった」(2人)と後に振り返るレースとなった。1日目のトータルは9位と低い順位だったが、マークを回るときに間をあけないことなど、この試合に向けて練習してきたものは試合でだすことができたと語った。
(4月24日・曽我崇史)

2日目
マークを廻航する上瀧・高橋ペア
風が吹き、波も穏やかな、良いレース環境の中始まった大会2日目。1レース目から快調な走りを見せたのは上瀧・高橋ペアだ。昨日の反省だったスタート後の走りと、艇が混戦するマーク際での確実な順位づけを改善し、自分たちのミスなくレースを続けていく。最後まで順調に走り抜き、3着と上位に組み込んだ。
同じくスナイプ級で出場している久保・本多ペアは、1レース目をプラン通りの展開で走れたものの、スタートの出遅れを巻き返せずに10着。続く第2レースでも、コースを上る際に、時間のロスとなるタック(方向転換)を多用してしまい前半は失速気味に。しかし、2度目の上り時にはタックを最小限に抑え、終盤で他艇を追い抜き6着でのフィニッシュを果たした。

2レースを終え、2日目も折り返しを迎えると、海の状況に変化が現れた。吹く風の量が少なくなっていき、一時はほぼ無風の状態もあるほどに。そのような自然の変化は、選手たちのレース展開に影響を与えていった。
上瀧・高橋ペアは風の強さが弱まることで、コースが艇団の後ろの方になってしまう。思うように順位を伸ばすことができないまま、最終成績は8位。「前に行けるようなコース取りをこれから勉強していかないと」(高橋)と大会後に今回の反省を振り返った。久保・本多ペアも「風が落ち、艇のバランスを崩してしまった」(本多)と、風の弱さに苦戦。順位が振るわず、最終成績を9位で大会を終えた。

スピンを張り艇を進める村山・金高ペア
金高の体調不良により2日目は3レース目からの参加となった470級の村山・金高ペア。スナイプ級の2ペアが苦闘する中、左右から入るブローをうまく処理し、2レース共に第1マークまでを3、4着で廻る。しかし、スピン(三枚目のセイル)を張ってからの走りが振るわず、トップ集団に抜かれてしまう。その後もフレッシュウィンドウ(他艇に風を遮られない状況)をつかむために後手に回るという苦しい展開が進むも、2レース共に中盤の順位をマークした。

今回の結果は順位的には目標を達成できなかったものの、内容面ではどのペアも一定の収穫を得たと話す。しかし、「まだまだ甘い」(上瀧)。順位につなげるためには、基本を徹底し、「8割がたではなく、100%にしないと」(久保)。
今大会で見えた課題を足がかりに、春季関カレ決勝進出へ向けての最終調整に入っていく。
(4月25日・塩田将平)
◆コメント◆
○上瀧・高橋ペア
・今回の収穫
(上瀧)苦手意識のあったスタートを、へたな時もあったんですが、ちゃんとスタートが出れるようになったことです。
(高橋)昨日からちゃんとジャストで出るってことを意識して、割とそれに近いスタートをどれも取れたので、それが収穫です。
・目標は達成できたか?
(上瀧)順位的にいうと7位というのが目標で、内容面では春合宿の練習成果を発揮するというのが課題で、主に春合宿はスタート練習と廻航動作をやっていたのでスタートちゃんと切るとか廻航でびしっと順位を決めて抜かれないというのが課題だったので、レース中にどんどん良くなっていたので、練習の成果は発揮できたのかなと思います。でも、まだ甘いところがあるので順位が伴っていないのかなと思います。
・今後に向けて
(上瀧)来週から春インカレの予選が始まるので、それまでになかなか他の大学とかとこんなに大きな数でレースする経験がなかったので、こんかいは混戦の中でスタートや廻航の練習ができたと思うので、来週以降は着々と予選を突破して、決勝ではいい結果を残して帰ってきたいと思います。
(高橋)今回の大会では割とチャレンジすることができたと思うので、その取り組み方を忘れずに。それでいて、今日は課題も多く見つかったのでそれをしっかり克服して、結果に結びつけるというところまでしっかりとがんばっていきたいと思います。

○村山・金高ペア
・今回の収穫
(村山)昨日今日でいろいろな風域でのレースだったんですけど、その中でもちゃんとトップ集団についていけることができたんで、ボートスピードという面ではすごい自信が持てたのでそれが収穫かなと思います。
・反省点
(村山)どうしてもスピンを張った時のはしりが苦手というのと、初レースの金高に合わせたボートコントロールがちょっとできなくて彼女のミスを私が起こしてしまったというのが私の中での反省点です。
(金高)初レースだったんですけど、昨日はすごい強風で、今日は微風だったのでどのレースにもあまり慣れることができなくて大変でした。あと、ミスもしてしまったので次のレースでは直したいです。
・目標を達成できたか
(村山)順位的には優勝ギリギリのラインを目指していたんですけど、まあそれは今日リタイアしたことで、達成できなかったんですけど、内容的な面ではミスをしないということを目標にしていて、それも達成できず。ただ、スタート後の走りというのをすごい意識していて、ほかのトップ集団に走り負けしないボートスピードを保とう、ということは達成できたかなと思います。

○久保・本多ペア
・ペアの目標
(久保)順位としては4位か5位でレース帰ってくるのを目標にしていたんだけど届かず。
本多)内容的には、今までの練習でやった基本的な部分は確実にやろう、というのを目標にしていました。今回の大会では内容面の目標はできてない時もあったけど、8割方できていたとおもいます。
・今回の収穫
(久保)やっぱり基本的な動作を確実にやらないと前を走れないということがわかりました。最後の方のレースでいつも上位を走っている慶大とかと近くで走る場面があって、どういう風にやっているんだろうと見ていたら、本当に基本的な動作として最近勉強したことのミスが全くなくて。
(本多)基本的なことが完璧にできている船が速いんだなってのがわかりました。
(久保)だから、8割がたできてはいたけど、これを100%にしないともっと前を走ることはできないなと感じました。
・今後に向けて
(久保)2人で会話がないときはすごく艇が遅くて。コミュニケーションがヨットは本当に大事で、それができているときは上位に入れるんだけど、それができていないことが結構あったので改善をしていきたいです。
(本多)基本的なことができていない時もあったから、今後はそこもちゃんとやります。
(久保)練習で今までやってきているので、もう少し自信を持って。ちょっと自分たちで自信はないところもあったので、一個一個を自信を持ってやっていこうと思います。
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