2014/09/14

空手部


男女共に大奮闘!

◆第50回 和道会全国空手道競技大会◆
8月16日 浦安市運動公園 総合体育館
8月17日 日本武道館

空手四大流派の一つである和道流の、50回の節目となる全国競技会が行われた。秋に控える大会に向け大きな弾みをつけるため、立大の選手は全国各地の精鋭が集う今大会に挑んだ。

仲間の期待に応え、大活躍する飯村
<1日目>
○大学生男子有段組手個人の部
松島(営2)は序盤から矢継ぎ早に上段突きを繰り出し相手に攻撃の隙を与えず開始40秒で初戦を決める。続く2回戦では冷静に相手の攻撃を見極め、1-0で接戦を制する。3回戦では果敢に攻め入るもポイントを決められず0-5で敗退。原田(文1)は初戦、自分のペースで試合を進め、3-1で勝利を収める。2回戦では積極的に相手と組み合うもこう着状態が続き1-1で試合終了、判定負けとなった。宮武(コ3)は蹴りと突きでポイントを重ね、初戦を無失点で勝ち上がったが、2回戦では相手から得点を得られず敗北。
 染谷(文3)は初戦、上段突きを中心とした攻めで相手に7-0で完勝。2回戦を3-0の勝利で収めた後、迎えた3回戦は序盤に突きを決められ0-1で惜しくも敗退。首藤(現2)は初戦、相手に得点を許さず2-0で勝利。しかし次戦では強気で打ち込んでいくも1-4で敗戦を喫した。
 平田(現4)は初戦で苦戦を強いられる。序盤から立て続けに突きを決めるも反撃され、一進一退の拮抗した試合となる。10-10の引き分けにもつれこむも、判定で勝利を獲得する。 次戦は相手の棄権により4回戦進出を決めた。
 主将・飯村(済4)は初戦から危なげない試合運びを見せ、圧巻の強さで4回戦へと駒を進めた。

○一般女子組手個人の部
立大の選手はシード枠で全員二回戦からの登場となった。矢野(済4)をはじめ、森(コ4)、大橋(文2)、塚本(文3)、茂木(観3)、出場した選手全員が圧倒的な強さを見せつけ、翌日の3回戦進出を果たした。

○大学生男子組手団体の部
 先鋒(せんぽう)染谷の勝利でスタートし、次鋒(じほう)宮武が惜しくも敗れるも、中堅希代(文1)、副将飯村が相手との力の差を見せつけ、翌日の準決勝へ駒を進めた。翌日行われる準決勝も期待のできる好試合を繰り広げた。

○一般女子組手団体の部
先鋒山浦(文1)、中堅大橋が圧勝し、準決勝進出を決めた。

<2日目>
○大学男子組手有段個人の部
2日目、立大で一番初めに試合に臨んだのは平田。開始早々から突きの仕掛け合いが続き、お互いに得点を重ねる。しかし、終了間際に中段蹴りで技ありを取られてしまい、最終スコアは8-9。「準決勝で飯村と当たりたかった。」平田にとって、悔しい敗戦となった。
 前日から勢いのある飯村は、準々決勝、準決勝と突き、蹴りを巧みに使い、圧倒的な強さで勝ち進んでいく。そして迎えた決勝戦。会場でも異彩を放ち、飯村も「決勝で当たると思っていた」という西村(挙誠塾)との対戦。序盤、果敢に攻撃の時を伺うが、隙をつくことができない。均衡が破れたのは残り1分ほど。西村に上段突きを決められ、先行を許す。その後、試合は再びこう着状態に入るが、それを破ったのは西村の一本。その後も終了直前に上段蹴りで一本を決められ、飯村は自分の攻めをすることを許されず、7-0で完敗を期した。しかし優勝は逃したものの、「課題がみつかった」と前を向いた。

惜しくも優勝は逃すも、果敢に攻め続ける矢野
○一般女子組手個人の部
3回戦に臨んだ塚本。厳しい試合を強いられたが、判定勝ちとなった。続く4回戦は、塚本の突きを中心とした一方的な攻撃により6-0と勢いよく勝ち進み、準決勝に駒を進めた。
 昨年度、本部門優勝者の矢野は、圧倒的な強さと絶え間ない突きによる得点で、3回戦6-0、4回戦3-1で順調に勝ち進む。
 前日の勢いとともに3回戦に臨んだ茂木。試合中盤までは、お互い突きでの点の取り合いとなる。しかし、残り30秒から4連発で突きを決められ、3-6で3回戦敗退となった。
 森は3回戦、上段突きで相手に先制点を許す。しかし、その後は突きで攻め続け、相手を圧倒し、6-2で勝利を収めた。4回戦は、前の試合の勢いをそのままに、突きで果敢に攻め、5-0で圧勝。森も準決勝に進出を決めた。
 大橋は序盤から相手に突きで攻められ、なかなか相手の隙をつけない。試合はそのまま大橋が圧倒される形となり、0-5で3回戦敗退を期した。
 ベスト4を立大の選手3人(矢野、塚本、森)で占めた。準決勝でぶつかり合ったのは、矢野と塚本。強敵矢野を相手に積極的に攻め続ける塚本だったが、なかなか隙を見せず決まらない。一方で、矢野は終始突きを決め続ける。注目の立大対決は、8-0で矢野の勝利となり、決勝戦進出を決める。
 同じく準決勝に森が臨んだ。開始直後、突きを決め、勢いをつける。中盤では中断蹴りで技ありを決め、奮闘する。しかし、相手に突きを積み重ねじわりじわりと攻められ同点となってしまう。最後は1-3で判定負けとなり、惜しくも準決勝で姿を消した。
 昨年度王者の矢野は、小池(白水修養会)との3連覇をかけた決勝へと臨んだ。この大事な一戦も「自分の試合」をすることで勝利を狙う矢野。開始早々、相手に上段突きで連続得点を許してしまう。それに対して、矢野も上段突きで食らいついていく。お互い譲らず攻防が繰り広げられ、接戦となる。終了間際、矢野が上段突きを決め、4-4と並ぶ。しかし、試合終了直前で相手に上段突きを決められ、4-5で惜しくも敗北となった。

○大学生男子組手団体の部
前日と出場選手の順番を変更し、宮武、希代、染谷、飯村、松島というオーダーの2回戦。相手は、3連覇中の明大。厳しい試合が予想される中、立大勢は決勝進出をかけてこの試合に挑んだ。仲間たちの大きな声援を背に先鋒として出場したのは宮武。蹴りで技ありを奪い先手を取る。その後、突きで奪い返されるが、終盤に3回連続で得点し、5-3で勝利した。続く次鋒は希代。両者、相手の動きを警戒し、試合はなかなか動かない。そんな中、相手の一瞬の隙をついて上段突きで攻め入り、2-0で勝利。決勝進出へ王手をかけた。この大事な一戦に、中堅として送り込まれたのは染谷。中盤までお互いに突きでの攻め合いが続く。しかし、終盤に突きで連続得点を決めると、その後は相手に得点を許さず、5-2で勝利を勝ち取った。よって、3-0で立大の勝利。強豪・明大を下し、大きな自信を得た立大はさらに勢いに乗る。
 観衆の注目の中始まった決勝。相手は東海大。先鋒は染谷が務めた。試合開始早々、上段突きを次々に決め、5点を先制。その後も勢いと気迫で相手を圧倒し、7-2で圧勝した。続いて、次鋒は宮武。持ち前の力強い組手で積極的に攻め込むも互いに譲らず、3―3の引き分けとなる。中堅として臨んだのは「団体戦だけだったので、とにかく団体の優勝を目指して臨んだ」と先輩たちとの初優勝へ気合十分の希代。試合開始直後、上段蹴りで一本を見事に決め、3点先制。その後も積極的に攻めの姿勢を見せ、4-0と快勝。副将飯村に勢いを繋げた。優勝が懸かった一戦。序盤から突きを決めると、圧巻の集中力で相手に攻め入る隙を見せない。中盤にも見事な突きで一本を決めると、試合終盤、華麗な上段蹴りが繰り出される。会場中からドッと歓声が起きた圧巻の技で一本を取り、8-0。この瞬間、立大の優勝が決まった。

○一般女子組手団体の部
男子と同様、前日と出場選手の順番を変更し、茂木、山浦、大橋で2回戦に臨んだ。先鋒は1日目から好調の茂木。序盤から積極的に上段突きを繰り出し、確実に得点を重ねていく。相手に隙を見せず、最後にまで上段突きで攻め続け、6-0で勝利し、立大に勢いをつける。中堅は、今大会団体のみ出場のため「団体戦でチームに貢献できるように、思い切って頑張ろう」と強気で臨んだ山浦。お互いに様子を伺い、緊張感のある試合が行われる。試合が動いたのは中盤。相手に上段突きを決められ、先制される。しかし、山浦はその直後に上段突きをしっかり決め、試合を振り出しに戻す。そして、試合終盤に再び上段突きを決め、2-1で勝利。準決勝に駒を進めた。
 準決勝は、山浦、塚本、茂木の3人で迎えた。先鋒山浦は、隙を伺いながら攻めの姿勢を見せるが、両者譲らず0-0で引き分ける。次いで、中堅は今大会団体戦、初の出番である塚本。序盤から積極的に勢いのある攻めを見せ、突きで連続3得点を上げ、先行する。そのまま相手を振りきり、4-1で勝利。大将として試合に臨んだのは、茂木。中盤に、上段突きで攻められるが、3点連続得点をし、流れを作る。その後、相手も突きで攻めてくるが、逃げ切り、3-2で勝利した。
 決勝戦、相手は敬和会。先鋒の山浦は試合序盤、突きで攻め入るとその後、相手に隙を見せず、2-0で勝利。中堅塚本であったが、序盤から相手の勢いに押され、劣性の試合となってしまう。突きで攻め続けられ1-6で敗北を期した。最後に残るは大将、茂木。開始6秒で上段突きを見事に決め、その後も茂木の勢いは止まらない。絶え間なく突きで攻め続け、相手に一点も得点を許さず、8-0で圧勝。立大は、2-1で敬和会に快勝し、一般女子組手団体優勝を果たした。


男女ともに団体戦を制し、試合後、選手たちからは優勝の喜びから笑顔がこぼれていた。それと同時に、次に向けての意欲や期待も感じられた。今大会で立大空手部に勢いがついたであろうことは言うまでもない。4年生にとっては、残りの大会も少なくなってきている。そんな中、後輩たちの活躍も目立つ。それに対して、主将・飯村は「すごく嬉しい」と笑顔を浮かべる。男子団体戦決勝の前に優勝を決めていた女子が隣のコートに並んで男子に声援を送っていた様子や団体戦で最後まで出番はなかった松島が誰よりも優勝を喜び、仲間と抱き合っていた様子からもわかるように、立大空手部はチームとしてこれからも勝利を狙う。今後も部員全員で躍進し続ける立大空手部から目が離せない。
(9月13日・荒木地真奈、岡村章秀)


◆コメント◆
主将・飯村
「(個人戦、決勝の相手は)昨日から強いと思っていて、ずっと前から知っていました。決勝で当たった相手(西村)は決勝まで行ったら当たると思って、実際どうなるかな、とちょっと不安でした。最初は思っていたより自分の中ではよかったなって思ってたんですけど、最終的に差が開いちゃったので、そこが課題かなって思います。(団体戦について)珍しくっていうか(笑)珍しく後輩たちが前のほうで決めてくれたので、出ない試合があったのがすごくうれしかったです。いい意味で(笑)。疲れないとかじゃなくて(笑)(積極的に応援をしていたのは)みんなが盛り上がって試合がしやすいように、したつもりです。(今後に向けた意気込み)今日みんなで団体戦勝ったので、団体で1試合でも多くできるようにして去年の成績を上回って、個人的には体重別で優勝できるようにしたいです。」

平田
「(1日目について)10点も取られたっていうのが、反省です。(相手は)そんなに強くなかったですけど、蹴りをたくさんもらっちゃったので、そこがいけなかったかなと思います。(その後の不戦勝は)相手がケガしたみたいです。(2日目について)自分は団体戦に出ていなかったので、どうしても個人戦勝ち上がって結果を残したかったですけど、本当に悔しかったですね。勝ってたんですけど、追いつかれて逆転されてしまったのは、自分の弱さだと思います。(周りの声援は)結構聞こえました。それはもう、大いに力になりました。(今大会の目標について)昨日は特に意識していなかったんですけれども、今日になってやはり上に行けるんじゃないかと思って・・・。準決勝で飯村と当たりたかったな、と思っています。(男子団体戦優勝は)本当にうれしいですね。本当に後輩たちも頑張ってくれましたし、同期の飯村が最後にかっこよく決めてくれたので。すごくうれしかったです。(今後に向けた意気込み)まずは、チームのことを第一に考えて。チームがより上に行けるように、僕は副キャプテンとしての仕事を全うしていくことを考えていきたいです。あとは自分も最後なので、その中に立って喜びを分かち合えたらと思います。」

矢野
「(個人戦について)今日(2日目)は比較的、初戦から良い流れできてたとは思ったんですけど、決勝の相手は、何回もやったことがある相手で、お互い手の内を知っている相手だったので、やりづらかったといえばやりづらかったです。だけど、自分の試合ができなかったっていうのがすごく大きな敗因なので、そこは相手が誰であってもしっかり自分の試合ができるように作っていかないといけないんだなっていうのが正直な感想です。(立大対決は)お互いわかっていることなので、多少やりづらかったって言えばやりづらかったんですけど、知っているからこそ逆に、相手の癖がこういうところだから、じゃあここを狙ってみようとか、相手の隙を狙うように試合を組み立てられたかなって思います。(今大会の目標は)一応、優勝できたら3連覇がかかっていたので、できればよかったです。結果としてはそれが一番よかったかなと思うんですけど、自分の状態、調子を確かめる上での試合ってことで、まあまた頑張ります。(団体戦での後輩たちの活躍について)今回下級生が全部団体出たっていうことで、1年生も入っていたのでちょっと心配ではあったんですけど、周りから4年生が応援して、それをしっかり聞いてくれたので、そういうところでは今まで一緒に練習してきて、アドバイスしあってっていうのが活かせた試合だったかなと思います。(次の試合は)関東の団体戦です。(次に向けて強化したいところ)東日本負けているので、それはもう、ずっと負けた時から関東と全日本にむけてやっていて、今回も、この大会で優勝することが別に目的ではなくて、それの為の試合っていうことで今まで作ってきました。9月の頭に合宿があるので、たぶんこれで、学連の試合の戦い方とはまたちょっと違うんですけど、個々で課題が出たと思うので、そこをアドバイスし合うしかないかなと思ってるし、あとは試合感覚をどれだけ身につけられるかっていうのにかかっているし。最後、私もそうなんですけど、結構気持ちが弱いので、そこをなんとか、(自身が)4年生で最後なので、意地を出して頑張りたいと思います。」

希代
「(今大会の目標)自分は団体戦だけだったんで、とにかく団体の優勝目指して臨みました。(団体戦優勝について)本当に勝つしかないと思ったので嬉しいですし、この優勝が次に繋がると思うので自信にしたいです。」

山浦
「(今大会の目標)団体戦だけの出場だったので、団体戦でチームに貢献できるようにと思い切って頑張ろうと思って臨みました。(団体戦優勝について)先輩たちと優勝できて本当に嬉しかったですし、やっぱりまた頑張ろうって思うことができました。嬉しかったです。」
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