2014/11/15

剣道部


健闘見せるが惜敗、そしてその先へ

◆第33回全日本女子学生剣道優勝大会◆
11月9日 春日井市総合体育館
9月に行われた関東女子学生で剣道史に立教の名を刻んだ剣道部女子団体。史上初関東女子学生3位の快挙を成し遂げた彼女たちは、大きな自信とともに全日本の大舞台へ挑んだ。

チームを勝利に導く一本を打ち込んだ千波
初戦の相手は強敵・龍谷大。昨年度同大会でベスト16入りを果たしている、インカレ上位入賞の常連校だ。今回も関西地区で2位に輝いた後に、全日本へ望んできていた。立大は昨年度1回戦敗退の無念を晴らすべく、強豪に立ち向かった。先陣を切ったのは先鋒の千波(文2)。強豪高校出身の相手に「内心すごくビビってました」と試合は押され気味に。しかし、試合時間残り数十秒でチャンスが訪れる。一瞬できた隙を見破り、鮮やかなメンで一本。貴重な白星をつかみ取った。流れは立大に向いていると見えたが、相手からなかなか一本が奪えない。次鋒の山田(社2)、中堅の田中(済4)、副将の鈴木(文3)とそれぞれ積極的な試合を見せるが引き分けに。1-0で回ってきた大将戦に勝負は委ねられた。大将を務めたのは髙木(文4)。二本取られてしまえば逆転負けという緊張の一戦にも臆することはない。落ち着いた試合運びで相手の攻撃を防ぎ続け、この試合を手堅く引き分けとした。1-0で勝利。先鋒が奪った一本で逃げ切り、2回戦へと駒を進めた。

上段の相手からメンを奪い、意地を見せつけた髙木
2回戦は対愛知学大戦となった。この試合に勝てばインカレベスト16に入ることができる、重要な一戦だ。先鋒は千波。力のある相手に圧倒され、試合終了間際でコテを取られてしまう。一歩不利な状態で迎えた山田の次鋒戦。先鋒が負けても「私が返す」。強い気持ちで何度も竹刀を振り下ろしたが、なかなか一本が取れず引き分け。あと少しの差が縮まらないまま中堅戦へ。主将の田中が試合に向かった。序盤に相手選手とともに指導を受け反則1となる。中盤、互いに合メンを打ち込むが、3人の審判の旗は相手の赤に2本、田中の白に1本。相手の一本となってしまう。そして終盤、まさかの結果が待っていた。場外間際でのつばぜり合いで田中が転倒。場外反則を取られたことで2本の反則が累積し、自身も初の反則負け。後がなくなった立大。すると次の副将戦で髙木が意地を見せる。上段の相手に対し、堂々と立ち向かう。コテを狙いに行くが、相手のわずかな気の緩みを見逃さなかった。鋭いメンで一本。望みを残して、大将戦へつなげた。この試合で大将を務めたのは鈴木。積極的にメンを打ち込むがなかなか決まらない。「先に2本取らなくては、という思いがきてしまって」。気持ちが急いて自分の剣道をすることができず、引き分け。結果は1-3で敗北。全日本ベスト16の壁は惜しくも乗り越えることはできなかった。

今回目標の上位入賞には届かなかった立大。そしてなにより、今大会は今まで部をけん引してきた4年生2人、田中と髙木の引退試合でもあった。結果は悔しいものとなったが、得るものは大きかったようだ。団結、信頼、感謝。4年生の勇姿を見て、そういった力を身につけてきた後輩たちの勢いはこれからも止まらない。「あの子たち、負ける気しないんで。なんでも行けると思います」。主将・田中の言葉は立大女子剣道部の明るい未来を暗示しているのだろう。

(11月15日・石山ゆりあ)
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