2015/05/11

アメリカンフットボール部


9試合ぶり! 希望見えた勝利

◆第40回桃山学大定期戦・第69回同立定期戦◆
5月2日 桃山学院大学グラウンド
5月3日 同志社大学京田辺キャンパスグラウンド
◆第40回桃山学大定期戦◆
5月2日 桃山学院大学グラウンド


日 対桃山学大Thundering Legion,Lions

 

Q

Q

Q

Q

Total

立大

23

桃山学大


遠く関西の地で行われた伝統の定期戦。前戦で関東の強豪・法大に敗れた立大ラッシャーズは、どこまで課題を克服し富士見での積み重ねを発揮できるか。連戦初日は昨年関西Div.1入りを果たした桃山学大と対戦。勢いを作って敵地で勝利をつかめ。

相手からボールを守り切った田中
試合は立大K#37細谷(異3)のキックオフで始まった。自陣22yからラン攻撃を中心に陣地を広げようと目論む桃山学大だが、立大ディフェンス陣が奮闘しパントに追い込む。攻撃権を得た立大はRB#25嶋田(現4)の粘り強いラッシングで1stダウンを更新。続く敵陣35yからの攻撃は、QB#18田中(観3)のキープでそのままTD。先制点を獲得したオフェンス陣へ賞賛の拍手が響き渡った。勢いを継いだディフェンス陣も#44申(観3)のタックルやOLB#65野尻(理3)のパスカットで得点の機会を与えない。

波に乗る立大だが、桃山学大3回目の攻撃では裏をかかれ隙が目立った。ゴール前3yまで前進されると、4thダウンギャンブルをランプレーのTDで同点に追いつかれてしまう。その後は互いになかなか得点機会に恵まれない。しかし試合は前半残り3分に動いた。桃山学大の4thダウンパントで、走ったパンターを立大がタックル。敵陣15yという好ポジションで攻撃を開始する。続くプレーでは田中が周りを寄せ付けぬ激走でTD。13-7で折り返した。

勝利のハドルを囲むラッシャーズ
6点リードとはいえ、油断は許されない。後半最初の攻撃は決め手を欠いたものの、代わって桃山学大の攻撃はファンブルフォース。これをDB#28松浦(法2)がリカバーし攻守交代。続くプレーでは田中からWR#87中山(済4)へのTDパスが成功、パントも成功させ20-7とした。ディフェンス陣の強烈なタックルが次々とヒットし、相手を進ませない。しかし第4Qに入ると、プレーの精度を上げてきた相手に押され徐々に侵攻を許してしまう。4thダウン、エンドゾーンまで11yからギャンブルを選択されるが、LB#38高橋(社3)がロスタックルし窮地を救った。続く立大の攻撃は自陣26yから。残り時間はわずかだが、TE#82春木(営4)や嶋田へのパスで前進する。最後はK#59石崎(法2)が30yのFGを成功させ試合終了。23-7で、昨年の関大戦以来9試合ぶりの勝利を手にした。




◆第69回同立定期戦◆
5月3日 同志社大学京田辺キャンパスグラウンド


5月3日 対同大WILDROVER

1Q

2Q

3Q

4Q

Total

立大

13

23

同大

14

21



昨日の勝利の流れを上手く生かしたい立大ラッシャーズ。照りつける日差しにも負けない、力強いプレーが序盤から繰り広げられた。

同大レシーブから始まった1stシリーズをパントに抑え、立大は自陣45yから攻撃開始。QB#15栗原(済3)の圧巻のロングゲインでゴール前1yまで前進する。抑え込まれ惜しくもTDには至らなかったが、3rdダウンで待ち受けるディフェンスを突破し栗原が見事TD。この試合でも立教は先制に成功した。同大の攻撃では、LB#44申(観3)が後ろからボールキャリアに飛びかかるなど、力強いプレーでダウン更新を阻む。
圧倒のプレーを見せた栗原

第2Qでは危うく得点されそうな場面もあったが、申とDB#24森上(営1)の連携した囲い込みで自陣を守りぬく。だが、残り3分を切ったところで連続TDを許してしまう。前半終了まで残り5秒、立大は追加点を挙げるべく敵陣35y付近まで前進。K#37細谷(異3)が的確なFGで3点を追加、10-14とする。このFGで立大は大いに活気づいた。

第3Qは互いのオフェンスに決定的なプレーが出ないまま試合が進む。自陣45yから始まった後半3回目の攻撃は、RB#25嶋田(現4)のゲインで小気味よくファーストダウンを獲得するもここで第3Qが終了。 勝敗を左右する最後の12分間が始まった。敵陣38yからのファーストプレー、田中はパスを選択せずキープし走ることを決める。後ろから襲い掛かってくる相手から逃げ切り、ロングゲインからのTD。パントも危なげなく決め17-14とリードする。続く同大の攻撃はオフェンスの健闘で寄せ付けなかったものの、攻守交代後のパスをインターセプトされそのままTDを許す。思いがけぬ失点に緊張が走った。

実力と勝負強さを見せつけた中山
第4Q残り8分、立大の反撃が始まった。栗原からのボールを嶋田が確実に生かし、次々にダウンを更新して敵陣15yまで進む。しかし残り時間は3分を切り、4thダウン残り1y。FGを選択すれば、得点は望めるが逆転は厳しい状態に。ここで積極的にギャンブルを選択した立大。センターからのスナップを受けた栗原は、望みを託しパスを選択。前方にいたWR#87中山(済4)が1y地点で豪快にジャンプキャッチし、攻撃権を守り抜いた。最後は嶋田が走り込みTD。TFPは跳ね返されるが、23-21とし再逆転に成功した。その後はわずかな点差を守りきり試合終了。昨日の桃山学大戦に続き、2連勝で伝統の定期戦を終えた。

9試合ぶりとなる、念願の勝利をつかんだ立大。だが、選手たちは決してこの結果に満足していない。桃山学大戦の夜に行われたミーティングでは、選手やスタッフが自分たちのフットボールを振り返った。「ガラッと勢いが変わった」と主将・杉山が話すように、現状を真剣に受け止めて臨んだ同大戦は、雰囲気の変化に目を見張るものがあった。一つ一つ、確実に成長を重ねている立大ラッシャーズ。照準を当てる秋のリーグ戦へ向け、残りの一戦一戦で進化し続ける。
(5月7日・伊藤太一)


◆コメント◆
◎監督 中村剛喜
2連勝した今の感想は?
――自分たちのやろうとしていたことが100%できたわけじゃないけど、勝てたことが収穫だと。昨日はディフェンスががんばってなんとかいいフィールドポジションから点数が取れたけど課題山積で。試合の前に、「試合中に修正点を発見し成長する。ダメなまま終わって練習で解決・修正していくのではなく、試合中に同じミスをしないというところにフォーカスしよう」と。昨日の試合ではオフェンスがダメダメで、きっちり役割を果たさなきゃっていう場面が何度も繰り返しあって。そこが課題として残ったんだけど、そういう意味で今日は多少改善はあったかなと。
キーマンは
――やっぱり1年生の森上はいいものを持っている。もともと培ってきたものもある。もっと上級生が頑張らないと。(上級生には)三皮くらい剥けてほしい。
次戦に向けて
――なんといっても関東最強のチームなので、そこに今の時点でどこまで自分たちのフットボールが通用するかが楽しみですね。勝ちに対する強い気持ちを強いチーム相手にどれだけ表現していけるか。自分たちの持っている強さをどれだけ出せるかっていうところに注目したい。

◎HC市瀬
2試合勝利後の気持ち
――2試合勝てたということは良かったです。初めて出た人間も沢山いるので、試合の中で成長の見えた部分もあります。
勝利しても喜べないと選手が仰っていたが
――勝ったけど複雑というのは、彼らはもっと力の差を見せつけることができると思っていたからだと思います。勝って次の同大戦に臨めたというのは体的にも精神的にも大きいと思います。同じ疲れでも全然違うと思うので。
富士見での積み重ねはどのくらい出せたか
――半分くらいだと思います。オフェンスが、安定的にドライブやファーストダウンを重ねることがまだ少ないですね。自力で得点に結びつける粘りやそういうところが弱いです。ディフェンスは同じプレーが止まるまで時間がかかっている。内容的には良くなってきているとは思います。
今回の遠征試合で良かったところ
――どうにかオフェンスは自分であげた得点を取り返したというところですね。最後インターセプトで勝ちをお膳立てしてしまった部分もあって、最後の終わり方がちょっと良くなかったです。
1年のDB#24森上が初めて試合に出たこと
――彼は異色です。いろんな意味でインパクトがあり。ある程度やってくれるだろうなとは思っていましたが、いい収穫だったと思います。1年生とは思えない。
今回の勝因
――ここまで遠征してきて彼らのホームで負けるというのは絶対嫌だと思って練習してきたはずなので、その最後の想いの強さが粘りにつながったんだと思います。
春の残りのオープン戦へ向けて
――練習・試合の仕方、今までの試合を通じて日大に対してどれだけできるか。今は土台をつくっている段階なので、達成度は0といえば0です。いい土台が作れれば積み重なっていってもいいと思うので。丁寧に土台を作っていかないとと思っています。
主将の存在
――ちょっと変わってきたよね。選手に話す言葉も、最初の頃よりも思いが強くなってきて。そう引きしまらならないと、下もついていかないし。

◎主将 P#52杉山
今回の試合の感想
――秋から初めての勝利で、勝ちは勝ちなんですけど課題も見つかったので、しっかり潰して行きたいです。このチームの目標は日本一で、今年はそれが叶わないんですけど、日本一のチームを作りたいと思ってやってるんで。まだまだだと思います。昨日は夜に学生だけのミーティングで話し合って。そうしたら今日はガラッと勢いが変わって。大事なところで「俺がやる」って言う人の人数が増えて、今日の方がチームに勢いがありましたね。
パンターとしてどう試合に臨んでいるか
――今年からしっかりパンターとして練習するようになって。試合になると意識するんじゃないかと思われがちですけど、そんなことはなくて。少しでもフィールドに立てるポジションをもらったので、楽しいの一言ですね。試合をただ楽しみたい。自分が一番それを体現しなくてはいけない立場だったので、楽しんでる姿をまず見せようと思って、思いっきりキックしに行きました。
主将として
――今日はパントでチームを勢いづけられるシーンがあったので、ここで俺がやらなかったら誰がやるのかなって思ったんで、しっかりと。自論ですが、パンターはメンタルに影響されるポジションなので、感情を出しちゃいけないんですよ。いつもは無表情に何も考えずに蹴る精密機械のような感じだったんですけど、今日はすごく感情入れながらやりましたね。
次戦に向けて
――次回は日大戦なんですけど、だからと言って何かするとか気負うわけではなく、一つの試合として勝ちに行くことは変わらずに行きたいと思います。今日出た良かった点と悪かった点をもっともっと明確化して、理由づけをしないと成長はできないと思うので、次の試合に向け日々練習したいと思います。

◎副将 TE#82春木
2連勝して今の感想は
――去年から連敗していたので勝てることは一つの結果として嬉しいですけれど、一つ一つの完成度は自分も含めチームとしてもまだ全然高い状態じゃないので、今後さらに突き詰めて行きたいです。
チームの雰囲気は
――チームとしては皆嬉しいとは思うんですけど、課題は見つかったと思うので。今に満足しないで、自分たちのフットボールができるかって点を意識していきたいです。
昨日・今日の試合でよかったところは
――オフェンスとしてはあまりいいところがなかったかもしれないんですけれど、課題を修正できたっていうのは大きかったと思います。
次戦の抱負
――自分はオフェンスを引っ張っていく存在としてまだまだ足りないって自覚してますし、自分たちの目標に向けてもっと自分自身努力しないといけないし、自分が成長することで周りも巻き込んでいかなきゃいけないなって思うので。次の日大戦では絶対それを明確にして、チーム一丸となっていきたいと思います。

Copyright (C) 立教スポーツ編集部, All Rights Reserved.