2015/09/26

サッカー部


七転八起、立大は諦めない

◆平成27年度 第48回東京都大学サッカーリーグ戦 【1部】◆
  9月23日 対立正大 立大富士見グラウンド

第48回東京都大学サッカーリーグ戦1部【前期】

立大

0-0

立正大

2-1

得点経過

三浦(PK)

三浦(PK)

48分

79分

86分

失点


後期開幕4連敗。前期を2位で折り返した立大を待ち受けていたのは、思い描いていた未来とはほど遠い現実だった。関東参入戦進出圏内から陥落し、前期終盤から数えて7戦勝ち無し。時間にして約3ヶ月勝ちのない日々を過ごした。しかし、内容では互角の試合を展開してきただけに、何かひとつきっかけをつかむことができれば、チームは息を吹き返すことができるだろう。中2日で迎える今節、立大の前に立ちはだかるのは、前期から未だ負け無しで首位をひた走る立正大。相手は絶好調だが、立大も試合を追うごとにチャンスの質は確実に上がっている。ポジティブな要素を拠り所に、自らのスタイルを生かす試合運びができるかが、試合を左右する。失うものはない。不屈の精神で、強敵に挑む。

2本のPKを見事に決めた三浦

キックオフは18時。張りつめた立大の精神状態を現しているかのような肌寒い気温の中での試合開始となった。立ち上がりは、やや相手に押される展開。セカンドボールを奪えず、ボールを回す相手に必死に食らいつく我慢の時間が続いた。ようやくチャンスが訪れたのは22分。佐藤寛(観4=大津)のロングパスを受けた植木(法2=桐光学園)がシュート。これは相手のブロックにあうも、長らく戦列を離れていたエースストライカーが、反撃の狼煙をあげた。続く25分にもカウンターから中央で受けた植木が倒されフリーキック。キッカーは佐藤寛。右足で直接狙うが、ポストをかすめた。徐々に攻撃のペースをつかみ始めた立大は、右サイドの細かいパスワークから伴瀬(コ4=西武台)がドリブル突破。ゴールには至らないものの、可能性を感じる攻撃をみせた。その後も、関根(済2=桐光学園)、戸澤(コ1=正智深谷)が立て続けにゴールに迫るが、あと一歩のところで相手に阻まれる。0−0でハーフタイムに突入。立正大の圧力をはねのけ、攻撃の糸口を見つけた前半だった。

 後半、いきなり試合は動く。ペナルティーエリア内で相手のファールを受け、立大がPKを獲得。思わぬ形で先制する絶好の機会を得る。この大事な場面でキッカーを務めるのは三浦(法4=桐光学園)。「緊張はしなかった」と、落ち着いてゴール左に蹴り込んだ。三浦がガッツポーズとともに応援する選手のもとへ走り出す。そこへ群がるピッチの選手たち。前半の苦しい時間を全員で耐え抜き、もぎ取った先制点だった。これを機に、立大が完全に試合の流れを掌握する。58分、60分、61分と立て続けに決定機を迎え、相手ゴールを脅かす。先制後、三浦を中心にセカンドボールの回収率が上がり、立大の攻撃に厚みが生まれた。その三浦からパスに反応した大井(済4=清水東)がシュート。これも決めることができず、流れはいいものの2点目が遠い。
攻守に走り回り相手の脅威となった伴瀬
すると立正大の反撃に合う。78分、右サイドからロングシュートを叩き込まれ、痛恨の失点。1−1と追いつかれてしまう。しかし、立大は誰一人下を向くことはなかった。「まだ振り出しに戻っただけ」(佐藤)失点しても果敢に相手ゴールを目指す立大は85分、戸澤が決定的なスルーパス。これに相手ディフェンスがたまらず足を出す。もつれる選手の後ろで、レフェリーがPKを宣告する笛を吹く。諦めない心で手繰り寄せた勝ち越しのチャンスだ。キッカーは再び三浦。誰もが固唾を飲んで見守る中、ボールをセット。1本目より厳しいコースに打たれたボールは、ポストの内側に当たりゴールに吸い込まれる。気迫で押し込んだ一撃だった。この土壇場で2−1とし、再度リードを奪った。最後の猛攻を仕掛ける相手に、立大も体を張ったディフェンスで対応する。86分には相手にペナルティーエリア3m手前の位置でフリーキックを与えてしまうが、ここはこれまで幾度となくチームのピンチを救ってきた守護神・秋山(コ3=尚志)がビッグセーブ。そして試合終了の笛。選手たちがお互いに健闘を讃えあう。もがき苦しみ続けてきた立大に、ようやく勝利の女神が微笑んだ瞬間だった。

長いトンネルを抜けた。強い立大の帰還を感じさせる試合内容だったと言えるだろう。他会場の結果をふまえると、順位としては未だ5位と関東参入戦出場圏には届かないが、無敗を続けていた首位チームを破って得たこの勝利は立大にとって勝ち点3以上の価値がある。奇跡はそう簡単に起こらないから奇跡と言う。しかし、最善の努力を尽くさなければ、起きるものも起きない。立大サッカー部にできることは、今シーズン培ってきたものすべてを残る試合にぶつけ、持てる力を出し切って少しでも多く勝ち点を積み上げることだ。
 泣いても笑ってもあと4試合。納得のいくサッカーで結果を残せたら、あとは吉報が届くのを待つだけだ。
(9月25日・鈴木育太)


◆コメント◆
#8 三浦凌(法4=桐光学園)
「相手が首位のチームで自分たちが4連敗している中でもあれだけ応援ががんばってくれていたので、応援のみんなのためにも勝とうという話はしていました。相手が首位なので力のあるチームでしたけど、焦れずに全員で頑張ってやって、なんとか前半0-0でしのげば後半チャンスあるなと思っていました。追いつかれても全員で声出してまだまだいけるとなっていたので、勝ち越せる気がしていましたね。2本目のPKはさすがに1試合2本蹴るっていう経験が今までなかったので緊張しましたけど、でもやっぱり応援の力があって蹴れました。前期の最後2節も勝ててなくて、それ以来の勝利だったので非常にうれしかったです。後期はまだ1勝しただけなので、ここで満足せずにまた謙虚に、次また勝ちたいと思います。」

#7 佐藤寛貴(コ4=大津)
「ここまでのチームの状態は立正のほうがよかったというのは正直あって、ただ自分たちの中で勝てない時期はすごく苦しい時期だったのですが、この勝利が残り4試合に向けて起爆剤になってくれると思います。序盤は攻められている時間も最後のところで体張れていて、自分たちがしっかりやっていけばきっと前が点取ってくれると思ってやっていました。先制したときはすごくうれしかったです。ただ自分たちは点取ることが仕事じゃなくて守ることが仕事なのでゴールが決まった分もうさらに気を引き締めて90分間やり続けました。追いつかれたシーンは相手のシュートがうまかったというのもあってやられたなと思いましたけど、振り出しに戻っただけなので後ろを向かずに全体で攻めに行って、そこでまた取り返せたというのが一つの収穫かなと思います。自分にとっては最後のシーズンで、本当に勝てない時期が続いてみんなすごく不安だったと思いますけど、今日の試合に勝てて、やっぱりうちの良さっていうのはがむしゃらに戦うことだと思いました。切り替えて最後まで走ってチャレンジャーとしての気持ちをもう一度倉又監督中心に統一できたので、今日の勝ちはすごく大きかったと思います。次戦は中3日での試合で疲労も溜まってくるのですが、ここで亜細亜大学をしっかり倒してまた望みをつなげていけたらと思います。」

#45 戸澤千空(コ1=正智深谷)
「4連敗しても雰囲気悪くしては絶対だめだということをキャプテンからも言われていて、絶対諦めないで1試合1試合やろうということを言われていたので雰囲気としては悪くなくていい雰囲気でできていました。裏に走って点とってほしいってイメージで出したパスが結果的にPKにつながって、それで決めてくれたキャプテンに感謝です。ボランチ2人で話し合うようになっていて、試合中もどんどん気になることがあったら話そうということになっているので、そういうところで2人ともよく動けているんじゃないかと思います。やっぱり勝ちというのはチームの雰囲気を良くするので、ここで驕らず続けて行けば次も絶対勝てると思います。残りも1戦1戦しっかり全勝したら昇格のチャンスはあると思うのでしっかり取っていきたいです。」
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