2015/10/19

ローラーホッケー部


女子 インカレ制覇へ王手

◆第57回全日本学生ローラースケート選手権大会◆
10月10日 長野・千曲川リバーフロントスポーツガーデン
秋風が少し肌寒い長野で全日本学生が幕を開けた。4年生にとっては集大成となる今大会。準決勝の対戦相手は全日本大会で対戦し、接戦の末破った国学院大。立大は相手の選手層の厚さ、シュート力の高さに苦しめられた。そんな因縁のライバルとの一戦は、フリーシュート戦にまでもつれ込む激闘となった。


10/10 1日目 準決勝 対国学院大

 

全日本学生選手権・女子
立大0-1国学院大
1-0
2(FS)1
得点者(立大)
山口、角田(FS戦)、山口(FS戦)


チームを救う一打を放つ山口
試合開始直後、立大はすぐさまパックを奪い中村(文3)や山口(観4)がシュートを放つが、ここはキーパー正面。得点には至らない。序盤は攻守の切り替わりが早く、一瞬の判断遅れが命取りとなる展開。相手のあたりが強く、立大は奥までパックを持っていくためにパスを回していくが、途中で国学院大に奪われてしまう。「前半はパックを持っても悩んでしまうことが多かった」と山口。リンクが小さいためちょっとしたミスのカバーができず、ピンチが広がる。さらに4年生最後の大会という緊張感が、彼女たちの足を重くする。一方で国学院大は細かなパスがつながり、常にゴール前を攻める。ここで、前半10分に交代で入ったGK原田(文4)が度重なるシュートを身を挺して止めるスーパーセーブ。そこから山口が攻め上がりゴールを狙うが、パックは惜しくも左へ外れる。そして直後、相手の素早い攻めに対応しきれず先制点を献上してしまう。立大は中村、助川(コ3)らのシュートで反撃したいところだったが、ゴールネットが揺れることはなく、前半を1点ビハインドで終えた。

もう1点も与えられない後半戦が始まった。10分のハーフタイムで選手たちは気持ちを落ち着かせた。「後半くらいからだんだん周りが見えるようになってきた」と山口。前半とは違い、パスがつながり出す。「シュートを打たなきゃ点は入らない」と積極的にロングシュートを狙っていく。そして後半13分、相手選手が反則で退場しプレーヤーが1人少なくなるという、またとないチャンスが訪れる。なんとか点をもぎ取りたい立大。しかし、国学院大がパックをキープし、離さない。何度も追加点のチャンスを与えてしまうが、守護神・原田の必死のディフェンスがチームを救う。そして3分間続いたこの決定的チャンスを、立大はつかむことができなかった。「ここで負けたら終わっちゃうから、最後まで走り切ろうと思っていた」と山口。勝利をあきらめず必死にパックを追い続ける選手たちと、無慈悲に時間を刻んでいく時計。ここで終わってしまうのか。しかし、後半19分30秒、最後のチャンスが訪れた。相手の反則により得たフリーシュート。ここで決めなければ、負ける。異様な緊張感の中、キャプテンの山口がゴール前に立った。「絶対入れる。」迷いなく振り切ったスティックが放つ少し浮かせたパックは、キーパーの横をすり抜けゴール左上に突き刺さった。一瞬の静寂から、一気に会場が湧いた。「絶対に1点返してくれると思っていた」と原田。試合時間残り30秒での、試合を振り出しに戻す値千金のシュートだった。そして試合は前後半5分の延長戦へともつれ込む。

 立大はメンバーチェンジをせず、ベストメンバーで延長戦に臨んだ。選手たちは疲れを感じさせない全力プレーを貫く。前半3分、相手がフリーでゴールを狙うも、原田の鉄壁は崩せない。前半終了間際、助川・山口らは攻め続けロングシュートを放つが決まらず、0-0で延長戦前半を折り返す。

後半開始直後、助川から山口、角田(文4)へとパスがつながりゴール前を攻めるが、相手の守りに阻まれる。互いに一歩も譲らず、両チームの思いがぶつかり合う白熱した展開。そして後半終了間際、山口がパスをカットし一人で相手陣へ切り込んでいく。最後は助川にアシスト。しかし、シュートは惜しくも決まらない。ここで延長戦終了の笛が鳴った。試合は代表者5人によるフリーシュート戦へと突入する。

決勝進出を決め、歓喜する選手たち
迎えたフリーシュート戦。0-1と相手が一本リードした場面で、立大3人目は角田。ここで外すと勝利が遠のく。「思いっきりやるしかない。」重圧のかかる中放ったパックはゴール左下に決まる。視線でフェイントをかけた狙い通りのゴールは、チームにとって待望の一点となった。そして「あんまり緊張はしていなかった」という原田が俊敏な反応でゴールを防ぎ、1-1となると、4人目中村がキーパーと対峙。鋭いシュートはゴールキーパーの右手に阻まれてしまう。相手キーパーの方が1枚上手だった。そして山口の番になった。力の入る場面、浮かせたシュートはゴール左へ外れてしまう。これで相手が決めれば負けが確定だ。全員が息をのんで見守る中、国学院大はシュートを外した。安堵の声が漏れる。ペナルティシュート戦でも決着はつかず、代表者1名ずつがシュートを打つサドンデス戦が行われることに。迷わず手を挙げたのは、チームを引っ張り続けた山口だった。1回目、ゴール右に早く転がしたボールはキーパーに阻まれた。絶体絶命。しかし、相手の放ったパックはゴールポストに嫌われる。2回目も決めることができないが、相手は重圧からか、大きくシュートを外す。そして3回目。立大選手が祈るように見つめる中、山口の放ったパックがゴールネット右上を揺らした。「一回打ったから緊張がほぐれて、いつもやっているのを思い出しながら打てた。」4年間積み重ねてきた練習通りの一発だった。そして、相手選手の放ったシュートが中央ゴールポストに阻まれた瞬間、立大は勝利を手にした。選手たちはいっせいに固く抱き合い、喜びを爆発させた。1時間を超える長い死闘を制したのだ。

 試合後山口は、「何よりも勝てて良かった。」と穏やかな表情を見せた。「男女アベック優勝」という目標を掲げ、この1年間練習に励んできた。しかし、4年生だけではチームは成り立たない。立大はスタメンの半分が下級生だ。「支えてくれた後輩たちと一緒に最後勝って、笑って終わりたい」明日が終われば勝っても負けても4年生は引退を迎える。全員が「このチームが好き」と語る最高のチーム。悲願の全国制覇まであと一歩だ。

(10月15日・越智万悠子)



◆コメント◆
#5 山口
「本当に最初はすごい緊張していて、周りも全然見えなかったし声もなかなか出なかったです。試合終了間際のペナルティシュートは「入れなきゃ」っていうより「絶対入れる」っていう気持ちで打ちました。男女一緒にアベック優勝しようっていう目標を掲げて1年間やってきたので、それを何としても成し遂げたいなという思いがあります。本当に気持ちだけは負けないようにしっかり気持ちを引き締めて、最後まで走り切って勝ちに行きたいと思っています。」

#10 原田
「今日は前半に後輩GKの海砂(=菊地)を入れるっていう今までにやったことのない体制を取ってみました。理由としては私の集中力が40分もつか不安だったのがあって、集中すればするほどプツッと切れちゃうときがあって。そのときに失点というパターンが今まで多かったので、それの対策のために海砂を入れました。国学院は個人個人でいうと向こうのほうが上だなというふうに思っていて、だからこそこっちは全員で勝とうと思っていました。やっぱり決勝には絶対に進みたいと思ったので、ほっとした気持ちもありますね。 専修大学とは今まであまり戦っていなかったんですけど、この前練習試合やって勝てる自信はあるので、優勝して3連覇絶対つなごうと思います。 」

#9 角田
「勝って本当によかったです。このあいだの全日本がいい流れで勝てたので、そのいい所を継続して臨みました。チームの練習としては、特に押し上げ(デイフェンスからオフェンスの時にパスコースの距離を縮めて1人の持つ時間を短くしてパスを増やす)をけっこう重点的にやりました。今日は本当に緊張してしまって全然活躍できなかったので明日は最後の試合なので思い切り活躍して終われたらなと思っています。」
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