2015/10/31

サッカー部


最後に微笑んだ勝利の女神

◆平成27年度 第48回東京都大学サッカーリーグ戦 【1部】◆
  10月18日 対学習院大 立大富士見グラウンド

第48回東京都大学サッカーリーグ戦1部【後期】

立大

0-0

学習院大

2-1

得点経過


三浦
水島

48分

88分

89分

失点



 とうとうこの時がやって来た。4年生が立大サッカー部としてピッチに立つ最後の日である。前期は2位で折り返したものの、後期はなかなか思うような結果を出せず、関東昇格への切符を逃してしまった立大。流した悔し涙から一週間。「最後は勝利で飾りたい」。全員が共有するこの強い思いを胸に、いよいよ最終戦の幕が開く。

試合前、全員で円陣を組んだ
 今まで立大を引っ張って来た4年生の最後の勇姿を一目見ようと、富士見グラウンドには多くの観衆が集まった。一層気合いの入ったチームメイトの大きな声援が選手たちの背中を後押しする。対する学習院大は勝たなければ降格という厳しい状況に立たされ、両者共に譲れない重要な試合である。秋晴れの太陽がピッチを明るく照らす中でのキックオフ。立ち上がりは豪快なパス回しでペースをつかもうとする。しかし、立大はゴール付近までボールを持ち込むもののそこからの相手の守備に屈してしまう。前半27分、古川(済4=星稜)が相手のDFを切り抜け三浦(法4=桐光学園)にパスを繋ぐも、わずかに届かず決めきれない。前半36分には相手の勢いのある攻撃でシュートを放たれるが、DF井上(法1=桐光学園)が瞬時に反応し阻止。こぼれ球は取られたものの、GK秋山(コ3=尚志)が素早く受け止めなんとか失点を免れる。一進一退の攻防で両チームともゴールへの決定機を掴み切れず、0-0で前半は終了した。

PKでボールを蹴り上げる三浦
正念場の後半戦。開始早々4分、相手にサイドから得点を許してしまう。思わぬ失点に動揺を隠せない立大だが、4年生を中心とした声かけによりすぐにピッチ上の雰囲気が切り替わった。ここで、倉下(コ4=都立三鷹)、大木(コ4=北海)、伴瀬(コ4=西武台)、水島(文4=桐蔭学園)を投入。大幅なメンバーチェンジで流れを変えようと試みる。しかし、何度かチャンスは訪れるもののうまく攻撃の形を作ることが出来ない。両チームの焦りも垣間見えるなか、時間だけが過ぎていく。疲れもピークに達し、残り時間もわずかとなった後半43分、立大に大きなチャンスが訪れる。PAで相手からファウルを受け、PKを獲得。誰もが固唾を呑んで見守る中、キッカーの三浦が立ち位置へ。並々ならぬ緊張感に包まれた中、三浦は大きく深呼吸をした後、勢いよくボールを蹴り上げた。鋭く豪快なシュートはゴールに突き刺さり、1-1で同点に追いつき会場は一気にヒートアップする。
ゴールを決めチームに駆け寄る水島
勢いを止めることなく反撃を続ける立大。喜びも冷めやらぬ数分後、森田(社3=市立千葉)が一気にゴールまで駆け上がる。あと一歩のところで相手DFに阻まれるが、弾かれた球にすぐさま反応した水島(文4=桐蔭学園)が素早く相手の不意を突き見事なシュート。放たれたボールは気持ち良くネットを揺らした。最後まで諦めなかった立大に勝利の女神がほほ笑んだ瞬間だった。部員全員が水島のもとへ駆け寄る。この瞬間のために今までサッカーに多くの時間を費やしてきたと言っても過言ではない。会場は最高潮の歓喜に包まれたまま、試合終了のホイッスルが鳴り響く。そこには嬉しさ、悔しさ、寂しさ、様々な感情を抱き目に涙を浮かべる選手たちの姿があった。鳴りやまない大きな拍手が選手たちを称え、多くのドラマを生んだリーグ戦の幕が閉じた。

 「あの瞬間のために俺は生きているんだな」と語るのは、リーグを締めくくるにふさわしい最高の場面を見せてくれた水島。立大の最後まで諦めない姿勢が功を奏した最終戦となった。昇格の道こそ絶たれてしまったものの、この試合は次へと繋がる大きな意味を持つものになったはずだ。全員で共に闘ってきた約半年に及ぶリーグ戦が幕を閉じ、4年生が旅立つ。今の立大を長い時間をかけ築き上げてくれた彼らが残してくれたものを大切に、さらに躍進を遂げていく立大のこれからに期待したい。
(10月24日・森谷芽紅)


◆コメント◆
#8 主将・三浦凌(法4=桐光学園)
 最初失点してしまったんですけど、この1年間4年生が頑張っている姿を見てきて昨日も4年生が出ている試合を4年生が応援したりしていて、諦めない姿勢をしっかり見ていたので、最後それが自分と水島っていう形で点を取れてすごくよかったなと思います。今年、4年生結構人数多くて主将、副将とかいう役割がない人間でもチームを引っ張ってくれる存在が多かったので自分が全部やるというよりかはいろんな人に頼りながらやれていたのですごく4年生に感謝したいです。立教大学サッカー部は自分が自分がとかじゃなくて常にみんながチームのことを考えていて、愛してくれているチームだと思います。1年生の時は関東大会まで行って、2年生の時は降格を経験して3年昇格と。いろんなこと、特に苦しい思いの方が多かったんですけど今年キャプテンとして感じたものもあったので関東という舞台は後輩に残せなかったが諦めない姿勢を背中で見せられたと思うので、後輩にはその姿を見て成長して行って欲しいと思います。

#7 佐藤寛貴(観4=大津)
 先制点を取られて厳しい劣勢の中で、ただ自分たちにとっては最後だから勝ちたいっていう気持ちが強くて三浦と水島の4年生が2点決めてくれて、結果的に逆転できて今年の1年やってきた力強さというか立教らしさを出せたのがよかったと思います。自分は大学1年の秋期の開幕戦の東京農業大学からの64試合、全部の試合をピッチに立たせてもらって、4年間でそれだけ自分がやれたってことが自信にもなりましたし、さらに言えば組織がでかくなっていく中で、ピッチに立つ責任だったり、立教のサッカー部としてサッカーをする意味だったりが1試合1試合を噛み締めながら四年間やれたので、サッカーを18年間やってきて、それの集大成としてはすごく充実した四年間を過ごせたと思っています。 とにかくみんなひたむきに頑張れる選手がすごく多くて、サッカーに対して真面目に取り組む選手が多いので、ただそれがいい反面逆にその自分たちの個性をもっと出していけると思うし、なんだかそういうところをもっと出していければ本当に関東でも通用するチームになっていくと思うのでそこは今の3年生に託していけたらいいなと思います。

#51 水島圭喬(文4=桐蔭学園)
 四年生は最後だし俺も全然結果を残せていなかったので今日出たら絶対結果を残してやろうと思っていて、最初先制されて苦しい状況でしたが自分は負けている状況が昔から得意で、気持ち的にも気負いすぎず、集中して試合に入れました。PKも取れて、点も取れて、なんていうか本当にいい舞台がセットされていたというか、本当によかったです。前節昇格の望みが消えた時点で普通のチームならそこで終わってしまうけど三浦を中心に次につなげようってことで全力で今日の試合に挑めましたし、自分的には、相手ももちろん本気で来ていたと思いますけどどちらかというと自分たちのほうがモチベーションは高かったと思います。だからこそ勝てたと思います。点を取った瞬間は最高でした。あの瞬間のために俺は生きているんだなって、そういう感覚。期待している後輩がたくさんいるので、あいつらがこれからいい結果を残せるようにこれからもできることはサポートしていきたいです。
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