2015/11/16

フェンシング部


昨日の友は今日の敵

◆第67回関東学生フェンシング選手権大会◆
10月26日 駒沢オリンピック公園総合運動場体育館
関カレも4日目となったこの日、男子エペ個人と女子サーブル個人が行われた。立大はエース叶内(法3)・木村(異3)を筆頭としたメンバーで挑んだために善戦が期待されたが、そこには思いもよらぬ展開が待ち受けていた。

立大から男子6人が出場したエペ個人。予選プールでは同じプールの五人全員と戦い、その勝利数で決勝トーナメントに進出できるか否かの判断が下される。その予選で一番多くの白星を挙げたのは叶内。負けなしの5勝だ。相手の手の内を探りながら隙を突いていく器用な攻撃は、叶内の絶対的なセンスの良さをうかがわせる。そのほかにも将来のエースを期待される岸(理1)や、昨年の関カレのリベンジを誓う田中(文3)が3勝2敗という好成績を収めた。立大フェンシング部2年ぶりの女子選手である馬屋原(異1)はサーブル部門で惜しくも予選プール敗退となってしまったが、総勢5人が決勝トーナメントへの進出権を見事勝ち取り、立大フェンシング部の快進撃が始まろうとしていた。

しかしその後行われた決勝トーナメント。ここで思わぬ不幸が立大を襲った。総勢60人を超える進出者が15点マッチで戦い、勝ちあがった者同士でまた試合をしていくのが決勝トーナメントであるが、立大から出た5選手のうち木村(異3)と小針(理2)、叶内と田中が1回戦で対決することになってしまったのだ。共に汗を流し、互いのことを良く知るチームメイトとの戦い。技術面でも精神面でもハードであろうと考えられるこの対決は、他人の目から見ても熾烈なものとなった。まず行われた木村対小針戦。序盤から先輩である木村が落ち着きのある冷静なプレーでポイントを稼ぐ。しかし対する小針も雄叫びを響かせながらペースを上げていき、中盤では二点差まで詰め寄った。結果的に木村が逃げ切る形で勝利を収めたが、小針の確かな成長を感じさせる一戦でもあったことは間違いない。その後行われた叶内対田中の同期対決。立大そして日本を背負う叶内が優勢なものと見られていたが、熱い点の取り合いが繰り広げられた。叶内が点を取れば田中が点を取り、田中が点を取れば叶内が点を取る。立場の逆転が幾度となく繰り返されたが、終盤に田中が優勢になると何かを掴んだように攻め続け、僅差で、しかしとても大きな勝利をあげたのだった。戦術も特徴も良く知る相手。この相手に勝つこともまた実力のひとつなのであるに違いない。

結果的に一年生ながら決勝トーナメントに進出した岸は1回戦で、そしてチームメイトとの激しい戦いを勝ち抜いた木村と田中は2回戦で敗退することとなったが、それぞれが様々な思いを抱き、学びを得た一日であったことだろう。この日の経験によってさらに団結力を強めた立大フェンシング部。翌日のエペ団体に更なる期待を寄せたい。

(11月7日・秀村聡美)
Copyright (C) 立教スポーツ編集部, All Rights Reserved.