2015/12/18

空手部


気持ちをひとつに
◆第59回全日本大学空手道選手権大会◆
11月23日 大阪市中央体育館
 ついに迎えた、この瞬間。関東大会で全日本への切符を手にしてから、そこに向かって厳しい稽古に取り組んできた立大空手部。1年の集大成ともいえるこの大会で、目標を達成するべく全員がひとつになり、気迫ある全力の組手で戦い抜いた。

堂々とした姿勢で相手の隙を伺う宮武
 昨年度初戦敗退という悔しい経験をした男子団体。その苦い思いを晴らすために、いつにも増して気合が入る。その初戦、いきなり相手は去年ベスト8の関西大だ。先鋒の鈴木(済2)はいい流れを作ろうと攻めの姿勢を見せるが、上段突きで連続ポイントを許してしまい敗北。しかし続く染谷(文4)、希代(文2)がともに安定した組手で勝利を収め、チームの流れを変える。次に登場した宮武(コ4)は序盤、相手の隙を探る戦術だ。だが残り30秒のところで、相手の突きが鼻に入ってしまい、反則勝ちとなった。大将の浅井(文1)は1年生ながら強さを見せ勝利し、立大は4-1で2回戦へ。対する相手は中京学院大。またも先鋒の鈴木は、今度は果敢な攻めから中段蹴りを決め、チームを勢いづける。次鋒・染谷は開始直後5ポイントを奪い、その後相手の反則を取り勝利。続く希代は、堅い守りを崩すことができず敗れてしまう。しかし副将、宮武が強気の攻めで圧勝。大将を出さずして勝利を決め、3回戦へと駒を進めた。ここでの相手は強豪、京都産業大。昨年度同大会で準優勝している強者に対して、立大は必死に食らいついた。先鋒を任せられたのは希代。試合は両者ともに技を決めきることができず、時間だけが過ぎていく。しかし残り少しのところで上段蹴りを取られてしまう。負けじと蹴り技での挽回を狙うが、ポイント奪えず。次鋒の染谷も同じような試合展開となる。終盤、相手の突きが2本決まり敗北を喫してしまった。勝敗がかかった中堅には主将である宮武が登場したが、早速2ポイントを取られ早くも追う形に。それでも最後まで多様な攻撃を仕掛けたが、審判の旗を上げることはできなかった。強豪相手に自分たちの流れを作ることができず、ベスト16で退くこととなった。

覇気のある中段蹴りを繰る出す茂木

 女子は初戦、塚本(文4)、茂木(観4)、山浦(文2)で挑んだ。先鋒・塚本は積極的に攻め上段突きで1ポイントを奪い、そのまま勝利。続く茂木、山浦も果敢に攻め続けるが、なかなか技が入らない。ともに0-0の引き分けとなり、団体としては1勝2分けでなんとか2回戦進出。塚本の1ポイントが決定づけた試合となった。次に戦う相手は芦屋大。まず登場したのは高橋(コ1)。タイミングを見極めながら突きを確実に決めていく。見事な上段蹴りも飛び出し、2分を待たずして勝負を制した。この流れに乗りたい立大。続く茂木も冷静に立ち向かい、残り2秒のところで得た上段突きが決勝点に。大将の出番なく圧巻の勝利を収めた。3回戦は男子同様、強豪校に当たってしまった。関東大会で敗れた相手、帝京大である。先鋒は山浦に託された。強敵相手に自分の力を見せることができず、秒殺という悔しい結果になってしまう。中堅・高橋で巻き返したい立大。粘りのある組手で、何度か旗が上がりそうになる場面も見られる。最後まで相手に屈することなく、1-1の引き分けに持ち込んだ。ここで大将を任されたのは茂木。序盤は互いに様子を見て一定の間合いで構える。しかし相手に連続でポイントを取られ、守りに専念してしまいそうになるが、仲間からの「思い切って」「前で勝負しよう」の声から反撃を仕掛ける。だが、2分が経ち敗れてしまった。ここで敗退を迎えてしまった女子団体。小さな1ポイントが大きな意味を持つ試合が多く見られた。

 男女ともにベスト16。目標まではあと一歩届かなかったものの、強豪にも臆することない戦いぶりを見せた選手たち。今大会で引退する4年生を筆頭に、何をするにも「全員で」取り組んできた。ここまでの辛く厳しい道のりも「全員で」立ち向かったからこそ、楽しく乗り越えられてきたはずだ。そして来年こそは、この思いを背負った後輩たちが悔しさを喜びへと変えてくれることだろう。
(12月18日 越智かれん)

◆コメント◆
宮武明宏
「目標は男女ベスト8だったので達成させてあげられなかったのが悔しいし、主将として責任があるのかなと思います。今年の始めに、全員で楽しく勝っていこうという話をしたので、そこから全員で取り組んできました。自分がダメだったとき、また次頑張ろうって思えたのは、同期もそうだけど後輩たちの団結力もとてもあったのかなと思います。後輩たちには自分たちの理想を掲げて、そこを目指してほしいです。」

染谷研生
「3回戦で勝てなかったことが悔しいです。明らかに強いのは分かっていたので、自分がいままで練習でやってきたことを出せるように、特に調子が良かったので自分を信じてやるようにしました。勝てなかったですけど、良い技は結構出せていたかなと思います。また、みんなでまとまって戦って、負けても純粋に選手としてのプライドを保ちつつ、良い思い出で終わらせられたと思うので、楽しめたかなと思います。」

鈴木 達也
「去年の全日本も先鋒で出て、今年も全日本は先鋒で出すから去年を超えられるようにみたいなことは言われていたので、そういう気持ちの面では気合いは入っていました。目標に届かなかったのはとても悔しいけれど、それまでの過程が去年と今年では良い意味で違って、みんなで目標を共有して頑張って来られて、そうしてなかったら逆にベスト16まで来られなかったと思います。来年は、上級生という立場になるので、試合や行動、練習態度で引っ張っていけたら良いなと思います。」

希代駿
「結果抜きにしても、こうやって最後にみんなで気持ちを1つにして戦えたということに価値があるのかなという気はします。4年生とは最後の試合になったけれど、一緒に試合をできたことを誇りに思うし、そういう尊敬できる先輩方だし、好きな先輩方でした。来年以降は僕らが主力になって頑張らないといけないので、さらに上を狙えるチームになれるようにもっと頑張りたいと思います。」

浅井 彦汰
「初めての全日本で、団体に出るからには力になろうと1年間頑張ってきたので勝てて良かったと思いました。これからは4年生みたいに前で勝負できるように、どんどん攻めていけるようにしていきたいです。1年間先輩方の影響も受けて、空手も人間としても成長できたなと思います。来年は今回の結果を超えられるように頑張っていきたいです。」

茂木 ゆりか
「今年1年間、関東ベスト4全日本ベスト8という目標を掲げてやってきたので、率直な感想としては悔しいというのが1番ですね。最後の試合で後輩たちの頑張りというか、自分まで回してくれたことが本当に嬉しくて、あそこで最後試合ができたというのは、1年間頑張ってきた結晶だなと思いますし、このチームの力というのを見られたかなと思います。いままで後輩たちに助けられて、同期たちに助けられて頑張ってこられたと思います。」

塚本 睦
「まとまって一丸となって戦えていたので良かったと思います。4年間振り返ると、怪我したり試合に勝てなかったりなどあったんですけど、先輩同期後輩に恵まれて、とても楽しい4年間だったなと思います。同期は家族と言ったら大袈裟ですけど、それくらいずっと一緒にいました。練習のときもそうですけど、プライベートでも一緒に遊ぶ仲だったので、自分としては大きい存在でした。空手はいままで夢中になってやってきて、自分の中での青春なのかなというのもあるし、自分自身でもあるなという感じです。」

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