2016/01/12

スケート部スピード部門


さらなる加速を求めて

◆第35回全日本ジュニアショートトラックスピードスケート選手権大会◆
112月19日~20日 江戸川区スポーツランド

11月末の全日本選抜大会1000㍍で優勝してからおよそ一か月。今季鮮烈なデビューを果たしたルーキー渡邉(済1)が、今年最後のジュニア選手権に臨んだ。


大会初日、渡邊はまず1500㍍予選に出場。レース序盤は2位につけ、追い抜かす好機をうかがう。落ち着いた滑りを見せ、残り3周になるとコーナーで選手を抜き去り一気に加速。そのまま1位でゴールする。準決勝では3位からのスタート。だが渡邊は落ち着いていた。レース中盤に加速し、コーナー内側から2人を追い抜く。トップでフィニッシュし見事決勝に駒を進めた。しかし迎えた決勝、渡邊は「コンディションが良くなかった」とスタートでわずかに出遅れてしまう。抜きつ抜かれつの激しいレース展開となるが、最後の加速も叶わず3位で1500㍍を終えた。
 続いて行われた500㍍。渡邊は他選手を寄せ付けぬ強さを見せつけた。スタートから一気に加速し、完全にレースの主導権を握る。予選、準々決勝、準決勝と常にトップをキープ。盤石の体制で決勝へ挑んだように思われた。しかし決勝では「気持ちの面で焦ってしまった」と他の選手との接触で惜しくも失格に。優勝が目の前に見えていただけに、「もっと準備して、加速つけて抜かしてればよかった」と渡邊は悔しさを露わにした。思うような結果を残せず大会初日を終えた渡邊。2日目に向け、何とか気持ちを立て直したいところだ。

コーナーを滑る渡邉

迎えた大会2日目、渡邉は1000㍍に出場した。力を発揮した渡邊は予選、準々決勝ともに圧巻の滑りで堂々の1位通過を見せ、準決勝へと駒を進めた。レースが開始すると、序盤からスピードに乗り集団の先頭を駆け抜ける。その後徐々に後方集団が追い上げを見せるが、スピードをさらに上げ応戦する渡邉。ラスト1周は接戦となるが頭1つ先にゴールを切り、A決勝進出を決めた。迎えた決勝戦。しんと静まった氷上にピストル音が響き渡り、決勝のレースが始まる。1周目は2位につけるもそこから挽回し1位をキープ。レースもついに終盤、集団が一斉にスピードを上げレースは展開が読めない展開に。混戦になったラスト1周は、中学時代からしのぎを削り合った菊池(恵仁会)に後ろから抜かれ惜しくも2位フィニッシュ。1000㍍は2位入賞という結果で幕を閉じた。
今季最もフォーカスしていた大会の一つだったという今大会。2日目の1000㍍では「満足しています」と振り返った渡邊だが、課題もともに見つかったようだ。また今回の成績で、以前個人での出場経験もある世界ジュニアのリレーメンバーとして選出された。世界の舞台でも、彼らしい「先行逃げ切り」のスケーティングで躍進を見せる日は近いだろう。

 (12月31日 越智万悠子・梶原伊沙子)


◆コメント◆
渡邊

―大会初日の試合を振り返って
1500㍍に関しては、そんなに大きな失敗もなく、実力通り負けて3位っていう感じで。あんまり、体のコンディション的な調子が昨日はよくなくて、コンディション調整も実力含めてなんですけど、ちょっと弱気になってしまって、それが負けた原因かなと思います。500㍍に関しては、気持ちの面で焦ってしまっていて、結局(決勝で)失格してしまったんですけど、もっと準備して、加速つけて抜かしてればよかったかなと今は思います。
―2日目は
今日は割と体も動けていて、コンディションも良かったので強気でいって、やっぱり今日総合優勝した菊池選手が圧倒的な強さだったので、一つも勝つことができなかったんですけどその中でも自分ができる一番のレースができて、1000㍍もスーパーファイナルに関しても自分の持ち味である、引いて逃げるっていうレースができて、結局2位だったんですけど、そういうレースできたので2日目に関しては満足しています。
―今大会の位置づけは
今年はジュニア最後で、今まで世界ジュニア2回でていたので、ジュニアの中でも年長者というか。経験しているので、世界ジュニアの興奮とか、重要さとかもわかっているので、今年はなんとしても世界ジュニア出場して、なおかつ個人種目の出場を目指してきました。距離別とかに並んで今シーズン最もフォーカスしていた試合でした。
―今回見えた課題は
そうですね、結構直線で離されている、差がついているかなっていう印象が今回の試合ではあって。積極的に行くっていう自分自身のスタイルは変えたくないので、その中で例えば後ろを気にしながらコース取りを意識したりだとか、直線もっと上がれば全体的に良くなっていくと思うので、その2つですね。
―シニアとジュニアの違いはあるか
ありますね。ジュニアは僕とかが出ると後ろの後輩達っていうのが全然前に行こうとしないで、2番手を争うみたいな。後ろつくだけみたいな。あんまり強気な選手が今のジュニアにはいないっていう風に自分は思っていて。だからやりやすいというか。出てしまえば来ないから、後は自分の好きなようにレース運ぶだけです。ただシニアだとそんなこと全然許されなくて。次から次にどんどん展開変わっていくので、あんまり一緒にできないです。なので、シニアとジュニアは全く別のものっていう風に位置づけしています。
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