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2016/05/27

野球部


田村が圧巻の完封で慶大に先勝

◆平成28年度東京六大学野球春季リーグ戦◆
5月14日 慶大1回戦 明治神宮野球場

1回戦

1

2

3

4

5

6

7

8

9

×

(慶)●加藤拓-須藤
(立)○田村-髙田


春季リーグも後半に入り、立大野球部は佳境を迎えている。第6週の慶大戦。相手先発は今季リーグ戦、防御率トップの絶対的エース加藤拓也(4年=慶應)だ。一方の立大先発は、早大戦で完封を見せた田村(コ4=報徳学園)。この日、11奪三振の圧巻の投球を見せ、またしても完封。慶大のエースに黒星をつけ、大きな一勝となった。

決勝点となった打者を進塁させた佐藤竜
立大は初回、佐藤拓(コ4=浦和学院)がライト線への安打を放つも、その後加藤拓の気迫のピッチングを前に三振が続く。試合が動いたのは6回だった。先頭打者・高橋信(コ=4長野日大)が四球で出塁。1アウトで、熊谷(コ3=仙台育英)のバントにより進塁すると、ここで佐藤竜(観4=国学院久我山)を迎える。「直球を張って思いっ切り振った」と持ち味のフルスイングで中前に返し、高橋信を三塁へ進めた。四番・笠松(コ3=大阪桐蔭)の打席で、加藤拓の暴投により高橋信が本塁に帰還。立大はようやく待望の先制点を奪った。

 一方の田村は、緩急を活かした投球で相手を寄せ付けず、三振を重ねていく。「ピンチの場面でも味方の守備に助けてもらった」と話すように、野手陣も田村の奮闘に応えた。2回表、2死1、2塁の場面で見せた痛烈な打球に対して佐藤拓が体を張ったスーパーキャッチ。会場を沸かせた。その後もテンポよく投げ続け、迎えたクリーンナップから始まる最終回。先頭打者・沓掛(4年=慶應)に、右前安打で出塁を許してしまう。しかし、これに動じることなく冷静に田村は投げ続けた。続く、四番山口(4年=桐光学園)を左飛、五番岩見(3年=比叡山)を三振に封じ込めツーアウト。最後の打者を中飛に打ち取り、試合を締めた。両手を突き上げ、チームメイトに囲まれ勝利に歓喜した。

 この試合で、田村は防御率が加藤拓に次ぐリーグ戦2位に踊り出た。慶大のエースとの投げ合いに勝利したことが、彼の大きな自信に繋がったことは確かだろう。山場の慶大戦に先勝し、立大は勢いに乗っていく。

今季二度目の完封をした田村
(5月14日・板橋文惠)

◆コメント◆
11奪三振の好投で今季2度目の完封をした田村#18
「加藤投手が活躍しているシーンをベンチで見ているシーンも結構長かったのですが、そのようなピッチャーと第一戦目で投げ合えたことがすごく大きかったです。これでチームとして優勝の望みも繋がったと思うので、すごく嬉しいですね。(好投が続けられている要因は)今は優勝戦線にいて、スタンドなども含めてチーム内も活気があります。これまでの3年間は割と早い時期から優勝戦線から外れていて、リーグ戦をやっているのにリーグ戦が終わってしまったような空気でした。一つ一つ投げるようにという思いがあるので、それが良いのかなと思います。(チームが)盛り上がっているところをイメージしていたので、その通りになってすごく嬉しかったです。(早稲田戦で完封した時と比べ、今回の完封は重みの違い)どちらもすごく嬉しいですし、チームが勝ったというところでは、あまり大きな変化というのはないです。ですが、1戦目で勝てたので、少し早稲田の時よりも良くなって勝てたのではないかと思うので、そこに関しては嬉しいです。あと3試合、きっちり勝ち切って自力で優勝できるように頑張ります。」

二死から得点に繋がる進塁打を放った佐藤竜#8
 「投手戦だったので、本当に1点が大事になる緊迫した試合でした。(加藤投手について)初対戦だったのですが、真っすぐが伸びていました。今日は、変化球が多かった印象です。(対策は)打撃練習の時に、打撃投手に球を速めに投げてもらい、上から叩きつける練習をしていました。1、2打席目で打てなくて、三度目の正直という気持ちで、打ってやろう、という気持ちで、直球を張って振っていきました。(田村投手の好投について)彼が投げるときは、気迫が伝わってくるので、何としてもエラーできない、という気持ちで守っていました。」

決勝点のきっかけを作った高橋信#6
「向こうもいいピッチャーで、そんなにチャンスはないと分かっていたのですが、もっと前半で点を取れていたら楽だったかなと思います。そこが課題です。(田村投手の投球について)良かったですね。打たれる感じはしなかったのですけど、そんな簡単にはいかないのも分かっていたので、でも今日は安心して見られました。」

ヒットを放った笠松 #5
「 どちらも優勝が狙える中、大事な一戦を迎えるにあたって、向こうの加藤投手も素晴らしい選手ですし、なかなか点は取れないと予想していましたが、その通りの試合展開になったと思います。しかし絶対にどこかにチャンスはあると信じていました。あの1点はタイムリーではありませんが、みんなで取った1点だというのはすごく感じているので、明日に繋がるとても良い試合が出来たのではないかと思います。今日のようなチームで粘った試合ができれば勝てると思うので、それを信じて気合を入れてやっていきたいと思います。」







 

 

選手名

学年

出身校

打数

安打

打点

(中)

佐藤 拓也

コ4

浦和学院

(遊)

 熊谷 敬宥

コ3

仙台育英

(左)

佐藤 竜彦

観4

國學院久我山

(三)

笠松 悠哉

コ3

大阪桐蔭

(右)

田中 和基

法4

西南学院

(一)

飯追 恵士

社2

神戸国際大附

(捕)

髙田 涼太

コ3

浦和学院

(投)

田村 伊知郎

コ4

報徳学園

(二)

高橋 信吾

コ4

長野日大

 

 

 

 

26

 

 



立大メンバー表
10澤田圭大阪桐蔭笠松大阪桐蔭
11黒萩遊学館20大東長良
15細谷佐久長聖熊谷仙台育英
18田村報徳学園14種田大垣日大
16藤田県岐阜商佐藤拓浦和学院
21田中誠大阪桐蔭二角広島新庄
27上野敦長崎日大田中和西南学院
12江波戸成田国際佐藤竜國學院久我山
22髙田浦和学院豊村東農大二
24松尾伊万里23西岡神戸国際大附
25飯迫神戸国際大附19山根浦和学院
高橋信長野日大17大須賀富岡
26松崎横浜

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