2016/11/07

拳法部


進化を遂げて

◆第27回東日本大学選手権大会/第10回東日本大学女子選手権/第9回東日本大学形選手権 ◆
10月10日 慶応義塾大学日吉記念館
形の美しさを競う形選手権と、女子が3人制、男子が7人制の団体戦が行われた今大会。拳法はこの試合が皮切りとなり、シーズンが始まる。特定の個人でなく、全員が強いチームになることを目標に掲げてきた立大拳法部。一人一人が勝ちにこだわる熱い戦いが繰り広げられた。


◯形の部

形の部には一人で形を披露する一人形と2人でペアになって形を披露する二人形が存在する。一人形には主将の北大路(法4)と副主将の池田(コ3)が、二人形の部には五藤(現3)・小池(現3)が登場。会場の注目を一身に受け、男女ともに気迫のこもった形を披露する。しかし一人形、二人形ともに予選敗退し、選手は続く団体戦でこの悔しさを晴らすと誓った。

胴蹴りをするチャンスを伺う北大路
メンバーの采配が大きな要となる団体戦。男子団体初戦の相手は専大だ。トップバッターを飾ったのは次期主将を務める五藤(現3)だ。体格差のある相手にも動じず、序盤から腕を伸ばし胴突きで一本を先取する。しかしその後面突きを二本食らい、敗北を喫した。その後登場した寺門(現1)、程(コ2)が不戦勝を挙げ、続く高城も得意の胴蹴りで二本を奪い3連勝を挙げるも、野田(現2)がまたしても敗北。この悪い流れを断ち切ったのは1年生のルーキー大門(理1)であった。格上相手にどっしりと構え、隙を見せた相手に面突きを決め一本を獲得する。流れに乗った大門は相手を力づくで押し倒し、胴蹴りを決め、見事勝利を手につかんだ。トリを務めたのは主将の北大路。主将同士の戦いとなり、会場では応援合戦が繰り広げられる。北大路は兼ねてから得意としている蹴り技を序盤から交え、攻撃のチャンスをうかがう。一瞬の油断が命取りとなる拳法の試合。北大路は相手の態勢が崩れたところを見逃さず、すかさず面蹴りをお見舞いする。これが勝利への一撃となり、見事団体勝利を収めた。次なる相手は強豪校の一つである中大だ。格上相手に苦戦を強いられ、4年生である高城、北大路が健闘するも、立大は7戦5敗1引き分けで敗北を喫し、2回戦敗退となった。

冷静な態度で構える小池

◯女子団体

女子団体には小池・新井(現2)が立正大の佐藤と共に学連選抜として出場。初戦の相手は日大だ。先鋒を務めた新井は開始15秒で3本を奪い、勝利を収める。続く佐藤も勝利すると、最後に登場した小池は体格差のある相手に序盤から果敢に攻め、団体勝利を決めた。2戦目の相手は強豪校の一つである中大だ。小池は面突きを食らうもすかさず反撃し一本を取り返す。しかし、力のわずかに勝った相手に再び面突きを浴びせられ、敗北してしまう。続く佐藤は引き分けで終わり、最後の望みを託されたのは小池。フットワークで相手との距離感を巧みに掴み、攻撃のチャンスを伺う。しかし体格差のある相手に苦戦を強いられ、敗北を喫した。続く明大との3位決定戦でも力が発揮できず、団体戦は1回戦敗退という結果となった。


形の部、男女団体ともに入賞を逃した立大拳法部だが、着実に進化を遂げている。主将の北大路は後輩の指導に力を入れ、誰かが勝つのではなく、みんなで勝つことを目標に掲げる。こうした試みが下級生に刺激をもたらし、今回の1勝へと繋がった。次なる試合に向けて、切磋琢磨する彼らの次なる活躍に期待したい。
(11月2日・渡邊ひなの)

◆コメント◆
主将・北大路
――今日の試合について
一回戦目の左で蹴ったときはみんなにもあれは一本だったと言われました。試合自体には満足しています。だいぶ上り詰めたなと。相手校はスポーツ推薦が多いのですが、今日は互角に戦えました。相手の表情はしっかりと分かるので、相手が嫌がっている技をかけたりします。今日の中大の相手は、足払いを嫌がっていましたね。

――前大会と比べて
一年生の活躍がとても目立ちました。自分が周りを見るようになったし、下が気持ちでついてきてくれるようになりました。意識的に話す機会を増やし、種火というか、自分の中の熱量を下級生に伝えていく作業をしましたね。

――試合に向けてチームに伝えてきたこと
しっかりと現実を突きつけていきました。一試合目の専修大学は人数が想定していたより少なかったのですが、この試合で負けたら、次は無いということを口酸っぱく言って、勝ちを意識させました。

――二試合目の中大との試合について
先鋒戦の生駒選手は高校の全日本のベスト4に入った相手に、来年主将になる五藤が一本取ったことは鍛えた甲斐があったと思いました。

池田
――形について
私は形専門なので、2ヶ月くらいずっと練習してきたのですが、やっぱり緊張しました。出来たところもあれば、1番大切な相手を意識するということが出来なかったのは、少し残念ですけど、後悔はしてないです。もう形の大会はないので、あとは後輩に残せるものがあればいいなと思っています。

――女子部の試合について
小池が復帰戦だったので、緊張していると思ったのですが、復帰戦とは思えないほどいい試合をしていたと思います。新井は試合経験が他の人に比べてあるのですが、少し動きが硬かったかなと思います。

――年間を通して試合の回数が少ないが
女子は競技人口が少ないので、戦う相手をよく知ることができます。しかしその反面、相手にも自分たちの研究をされますね。

――相手チームの対策について
試合の対戦相手はいつも直前にならないと分からないので、相手に合わせた練習というものはしていません。普段の練習では基本を大切にしています。

――後輩に向けて
みんな練習頑張っているし、もともとポテンシャル持っているので、あとはどれだけ自分がやり込めるか、互いに教えあえるかが大事になってくると思います。この想いを後輩たちに伝えていけたらと思います。

高城
――今日の試合の感想
初戦は勝ちを意識し過ぎてしまった面もありますが、自分の得意技に持っていけたのは良かったと感じています。自分の得意技はひざ蹴りですね。初戦の相手はとても組みたがる選手だったので、お互いに相手の様子を伺う、何もしていないときに、すかさず蹴りを入れました。二試合目の相手はあまり組んでこなかったので、ジャグを組んで仰け反らせるように心がけました。仰け反ると、焦って前に起き上がろうとするので、そのタイミングで蹴りを入れました。

――前回に比べて成長を感じられたか
そうですね。得意技に持っていく流れを掴めたので。僕個人だけでなく、チームとしても成長を感じられますね。中大という強豪相手にも互角に戦えましたし、一年生も萎縮することなくいつも通りにプレーしていたので、あとは技術だけだと思います。

――下級生の活躍について
上級生にも問題があるのですが、怪我人が多いのと、そもそも部員が少ないので、どうしても1・2年生から出さなくてはなりません。そのため学年関係なくみんなで頑張っていきたいですね。
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