2016/12/20

ホッケー部女子


集大成が起こしたキセキ

◆平成28年度関東学生秋季リーグ 入替戦◆
11月27日 対武蔵大 慶應義塾大学日吉ホッケー場
◆平成28年度関東学生秋季ホッケーリーグ 入替戦◆
立大
2-0
武蔵大
1-2

前日の雨で、本来グラウンドを濡らして始めるホッケーにとって、最高のコンディションで行われた秋季入れ替え戦。1部では惜しくも結果を残すことのできなかった立大と、2部を1位で終え勢いに乗る武蔵大の一戦。まさに「女の意地」がぶつかり合う一戦は、両大学共に見せ場を作るも、結果は1部の立大が1点上回り勝利。来季の1部残留が決まった。
得点後に、喜びを分かち合う上瀧と高久

 前半は立大の残留への意地が顕著に表れる。特に目立っていたのは、1年時からチームの主力で、立大ホッケー部女子に欠かせないエース・高久(文2)。この日の高久は試合前から両袖をまくり、その行動すべてから覇気が感じられた。「今日はいつも以上に1プレーごとにプレッシャーを強くかけようとしていたし、前から攻めていこうと思っていました」。

 相手のパスコースに体全体ごと投げ出す献身的な守備、上級生に対してでもチームのためにと指示を送るその姿勢はグラウンドの選手にも好影響を及ぼした。立大は24分にゴール前のボールを押し込み先制。34分にも、玉之内(文4)が得点し、2点を先行する。エースが鼓舞し、4年生が得点する。今季これまでなかったリードを奪って、前半を折り返した。

 迎えた後半。円陣後、主将の上瀧(社4)の声掛けとともに、全員のスティックを合わせるルーティーンを終える。いよいよ4年生にとって、泣いても笑っても最後の35分間が始まった。

シュートを放つ徳永
順調に攻め上がっていた前半から一転、後半は武蔵大の猛攻に防戦一方の展開となる。24分に1点差に迫られると、26分にPCで同点に追いつかれてしまう。この間、わずか3分。流れは、完全に武蔵大に傾き始めていた。

立大にとっては、2部降格のかかった試合であり、流れを失ったこの時間帯はまさに絶体絶命の窮地。しかし、この窮地を4年生が救った。後半も残りわずかとなった、34分。ゴール前のボールを徳永(観4)が押し込む。想定していたかのような、きれいなシュートは、ゴール隅へと突き刺さった。主審が得点を認めた瞬間、彼女たちはゴール前で抱き合いながら喜んだ。そして、この点が決勝点となり試合終了。最後を4年生が飾り残留を決めるという、劇的な幕切れとなった。

試合終了の音は、来季の1部残留という結果とともに4年生は引退が決まった瞬間でもあった。試合後、上瀧をはじめとする4年生は、互いの健闘をたたえながら涙を流していた。今季は結果の出ない苦しい時期が長く続いた彼女たち。試合後に、満足のいかないプレーに対し悔し涙を流すこともあった。しかし、この日の涙に限っては、試合も勝利し、仲間と苦楽を共にした4年間を締めくくるにふさわしい、まさにうれし涙。4年間を戦い抜いたその涙は、彼女たちのホッケーを愛する思いで溢れているようであった。
(11月27日・川村健裕)

◆コメント◆
主将・上瀧
「(1部残留という結果は)すごくうれしいと共にほっとした気持ちでいっぱいです。今日は、早いうちに先制点をとって2-0で逃げ切りたい、という思いがありました。2-0になるところまでは本当に理想通りの展開でしたが、後半に追いつかれてしまいました。ですが最後の最後に点を入れることができてよかったな、と思っています。最後にチームが一丸となれたのかな、と思います。入れ替え戦にいった時点で自分たちの引退が遅くなって、下級生の代のチームが始まるまでに時間をかけてしまっている、という部分で、申し訳なさという感情がありました。今日は本当に負けられない試合だったので今まで指導してくださったすべての人への感謝の思いを背負ってプレーしていました。今日で引退となりますが、後輩には、本当にホッケーを楽しんでやってもらいたいな、と思います。」

玉之内
「1部残留できて良かった、という一言ですね。この1年間悩みに悩んでやっていたんですけど、最後の最後で攻めのプレーが出来て良かったです。自分たちの代でリーグを落とせないなっていうのもあったし、それをみてる後輩たちも頑張らなきゃって思っててくれたみたいで。最初から声が結構出ていて雰囲気も良かったです。この4年間は本当に濃かった。いろんなスポーツ出身の人と関わったりして運動が得意な人もいれば苦手の人もいるし学年もいろいろ混じったり、いろんな人とのコミュニケーションとかが必要な中で自分自身も変わっていかなきゃいけないっていうのをこの4年目にしてすごく思って。最初は好きで入って、楽しくやっていたんですけど。でも長くやっていくと課題とか嫌な事とか見えてきて。でもこうやって勝ったりするとやっぱりホッケーやっててよかったなって思います。やっぱり好きですね。後輩たちは今年は二度も入れ替え戦に行ってしまったんですけど、来年は入れ替え戦には行かないでもっともっと上の順位を狙っていけるようなチームになっていって欲しいなって思います。」

渋谷(済4)
「前半立ち上がり集中して、先制点を取ろうっていう目標は達成できて。2-0っていう目標を掲げている中で前半のうちに2-0に持って行けたっていうのはこのチームの中では大きかったと思います。でもやっぱり後半取られてしまって気持ちが続かない部分もあったんですけど、しっかりそこを4年が最後決めてくれたので本当に今までやってきてよかったなって思います。ずっと代々続いてきた1部っていう歴史を私たちの代で途切れさせるわけにはいかないので、嬉しいという気持ちと同時にすごく安心しました。技術面ではこっちが1部としての意地を見せつけなきゃっていう部分があったし、こっちが1対1で勝てるシーンは多かったのかなって思います。でも相手は失うものが何もない挑戦者としてくるので気持ちの部分では勝てたかどうかは分からないです。2-2になった時にPCを取られちゃって私はディフェンスに入っていたので絶対ここで止めなきゃっていう気持ちで。本当に絶対勝たなきゃっていう気持ちになりました。4年間は本当につらかったです。特にこの1年。いろいろありましたが、結果として1部残留できたのでこれだけは後輩たちに残せて4年間やってきて良かったと思います。後輩たちは私たちが果たせなかった打倒慶應っていうのをずっと歴代先輩方から受け継いでそういう目標でやっているのでそれを絶対に達成してほしいなって思います。」

徳永
「春、秋と、必ず勝たなければ、と思っている試合で負けてしまっていたので、本当に立ち上がりの1分から集中しようと思っていました。フォワードの4年として、自分が得点して、1部残留を後輩に残そう、というその気持ちをもってプレーしていました。本当に最後得点できて、素直にうれしかったです。同点にされたときは、焦りましたが、最後まであきらめなかったです。得点時は試合中でしたが、泣いてしまいました。周りから「ありがとう」と言われて、よかったです。この4年間を振り返ると、運動神経もあまりよくない私が、辞めたくもなったけど続けてきて、最後にこのような形で結果も残せて、本当にやってきてよかったな、と思います。最後は、4年間が報われた気がしました。後輩は、つらいこともたくさんあると思うけれど、続けることが最後報われる時が来るので、チーム一丸となってどんなことも乗り越えて、順位も今までより上を目指してほしいな、と思います。同期の皆は、この1年はもめることも多くなって、苦しい時期もあったけれど、キャプテンを中心になってやってきて、本当に最後勝てて、この動機でよかったな、と思います。この4年間は、様々な喜びを得られました。そして、同期、後輩、監督、OGの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。」

高久
「今日の作戦2-0です。敵はストロークが強いから前からあたろうって。学習院戦があったのですが、そのときに負けてしまった要因として、敵のプレッシャーを感じた。なんとしても取る、という気持ちを感じたので、私たちも前からどんどん行こうって話になった。前半で2点入って楽になった部分はありました。やはり1点目入ってから調子が良くなって2点目入って。ですが結果として今までは先制点取ったのに後半に決められて負けちゃったりしたから、今日もそう言う部分が課題かなと思いました。今年のチームは去年と違った。去年はぐいぐい引っ張っていってくれる先輩だったけど、今年は皆で作るチームって感じがした。4年生も私が言った意見も聞いてくれたし、ぶつかる時もあったけど、最後に4年生が決めてくれたって言うのは、やっぱりちゃんと4年間強い気持ちでやってきたからかな、と思いました。来季はこういう思いしたくないから、絶対入れ替え戦には行きません!約束します!来シーズンの目標は一部5位です。6位までにちゃんと残って入れ替え戦には行かない。私はもっとプレッシャーに強くなります。」
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