2017/02/05

ホッケー部男子


次世代に見せつけた勇姿

◆平成28年度 関東学生ホッケー秋季リーグ戦 1部2部入れ替え戦◆
11月27日 対早大 駿河台大学グラウンド 13:00~

秋季リーグ 1部2部 入れ替え戦

立大

0-1

4

早大

2-3

得点者(立大)

熊田(後半3分)、谷村(後半9分)


秋季リーグ最終戦は、「1部昇格」への最大関門である入れ替え戦だ。彼らは、自らの足でやっと長年の目標へとあと一歩のところまでやってきた。部にとって、歴史的な一戦になることは間違いない。四年生にとっても、これが引退前ラストの試合となる。対戦相手は、秋季リーグ1部7位という成績を残した早大。格上相手にどういったプレーをみせるのか――。フィールドに響き渡る笛の音とともに、彼らは未開の地に足を踏み出した。

前半戦、流れはまさに早大にあった。彼らはこことぞばかりにゴールを狙う。しかし、立大キーパー#21高岡は、決してゴールを譲らない。その後はボールを取られ取り返し、ゴール前まで運ぶどんでん返しの連続であった。試合中、幾度となく早大にPCが到来する。しかし前半30分、ここで早大の綿密な戦略により、一点を許してしまう。早大優勢の状態で前半戦は終わりを告げた。

 迎えた後半戦、なんとしても点を獲得したい立大は攻めに攻めをみせる。前半戦には表立って見られなかった選手たちの闘争心が露(あらわ)になったのだ。そして、後半3分に大展開が訪れる。彼らにチャンスが舞い込んできたのだ。フィールド中心からボールを運び、左サイドから相手ゴールに向かう。ゴール前には早大の強固なディフェンスと駆けつけた立大のオフェンスが混じり合っていた。早大にボールが奪われそうになるも、決して片時も離さないが、ディフェンスのプレッシャーに推されゴールから遠ざかってしまう。もうチャンスはないのか。誰もがそう感じた時、#31熊田(済2)が渾身の一振りで、見事一点を獲得。会場からはまさかの展開に歓喜が沸きたった。選手たちの表情からは安堵が感じられた。
 その後の立大は一味違った。今までとは違い、試合には一筋の光が差し込んだかのようだった。しかし、ここで終わらせないのが彼らだった。後半9分。またもや、チャンスが舞い込んでくる。左サイドからアプローチし、ゴール前に向かうも、相手にボールを取られてしまう。しかし、彼らのボールへの強いこだわりは早大には負けなかった。粘り強い交戦の末、#11谷村(営3)がゴールに向けてボールを振り入れ、2点目を獲得し、一歩先制した。このゴールはまさに泥臭くつないでもぎ取った一点であった。
 しかし、早大も黙ってはいなかった。後半13分、早大にPCが到来し、一点を獲得。一気に同点へと転じた。後半16分、またしても早大にまたしても点を獲得されてしまい、2-3に。その後は、両チームともゴールへとまっしぐらであった。立大も幾度となく、ゴールにシュートを狙うが、なかなか決まらない。迎えた後半31分。またもや早大にPCが到来し失敗に終わるも、ゴール近くから再開されたパスはゴール前へと向けられ、一点を決められてしまう。ここで、2−4に。そして、笛の音が彼らの試合に終わりを告げ、4年生は大学ホッケーは幕を下ろした。


試合が終了し、4年間の様々な思いをお辞儀に込めた選手たち

 格上相手であったにも関わらず、2点もの点を獲得した立大。「昇格」の二文字には、あと一歩のところであった。しかし一戦一戦を通して、戦力的にも、精神的にも強くなったのは、明らかである。
 試合後、彼らの目からは悔し涙ではなく、嬉し涙がこぼれていた。「悔いの残らない試合となった」。選手たちは口々にそう呟いた。むしろ彼らからは、ここまでの偉業を成し遂げたチームに対する誇り高き思いが感じられた。
 主力として、部を根底から支えていた4年生がこれをもって引退となる。彼らに続く後輩たちは、先輩のホッケーに対する熱き姿を目にし、何を思い、何を感じたのか――。繰り広げられた素晴らしい試合の数々は、彼らの目にどのように映っただろうか。人は、強者に出会った時こそ、憧れ、少しでも近づくために強くなる。これから部を牽引していく彼らにとって間違えなく、越えなくてはならない、目標の存在となったはずだ。
 季節は、もう冬。次の季節には、もう新体制のホッケー部がフィールド上を駆け巡る。彼らは、先輩から受け取った多くの学びを決して忘れない。そして今回成し遂げられなかった快挙に向け、彼らは精進し続けることだろう。すべては先輩がみせた勇姿に近づくために。今から新しい風が吹く春が待ち遠しい。

(11月30日・小林桂子)


◆コメント◆
#10青柳圭介(法4)
―今日に試合を振り返って
自分は出られていなかったので羨ましいなという一言に尽きると思います。自分も怪我をしていなかったら出られていたという思いもありますし、逆に自分の代わりに出ていた後輩たちがここまで出来るようになっているんだというのを見て、ちょっと悔しさもありながらやってきて良かったし、後輩たちが頑張っているのを見ると、2試合出られていない間で成長も見られたし、全く悔いの残っていない4年間になって良かったなと思います。この1年間やってきたことはこのグラウンドに全て出ていたので外で見ていて、良かったですね。嬉しかったです。

―1点、2点と決めた時の気持ち
もう正直ずっと泣いていたので、みんな喜んで、ああ入ったんだと思って自分も一緒に喜ぶぐらいだったので、点数のシーンはビデオで後でじっくり噛み締めて見たいと思います。

―今日どういう気持ちで選手たちを送り出したか?
入れ替え戦にいった学年はこの4年間ではないので、実はこの入れ替え戦に出れたことを楽しもう、というのをみんなずっと口々に言っていました。自分が言わなくてもそれはみんな分かっていたと思うので、とりあえず最後まで走れという感じで送り出しましたね。

―試合が終わって帰ってきた時、選手たちに最初にかけた言葉は何か?
「ありがとう」が一番最初に出ましたね。やっぱり外から見ていて、頑張っている姿を見られたのが嬉しかったですし、自分たちが目指してきたものが今目の前で広がっているな、この景色見たかったなと思っていたものが最後に見れたので、それに対してみんなにありがとうとなりましたね。




#9藤田直生(営4)
―今日は4年間で初めての1部入れ替え戦であったと思うが
試合中はすごく楽しくて。勝とうぜとは言っていたもののどういう展開になるのかっていうのは若干ネガティブな要素が大きかったので、まさかこういう競る試合になるとは思わなかったので、本当にやっていて楽しくて、いい時間になりました。

―早大は実際に対戦してみてどのようなチームだった?
練習試合で3年間で1回だけやったことがあるぐらいだったので、特に伝統があるとかいうわけじゃないんですけど、今までやってきた1部の他のチームと似たような感じなのかなと思っていて。個人技は当然及ばないぐらい上手くて、でもこっちももがいてもがいて、付いていけばなんとか試合になると思っていたら本当にそうなったので、良かったです。

―藤田さん自身、「こういうところを突いた」というところは?
プレスがどこまで通用するかっていうのがあって、全然攻める展開にならないことはわかっていたので。(それが)結構はまって、相手も試合中に「右プレス固いからダメだ」みたいなことを言っていたので、そこは十分通用していたのではないかなと思います。

―今までで最大の試合、1部入れ替え戦に臨む時の心境は?
1部は7強1弱って言われていて。2部だと1位にならなきゃ入れ替わるのは厳しい、って言われている中での入れ替え戦だったので、どちらかというと先週の方が緊張はしていて。今日は体も固くならずに迎えることができました。開き直ってどこまでいけるか、みたいな感じでした。

―客観的に見ていても先週に比べてとても動きが良かったように見えました。
そうだと思います。

―自分の代の主将、青柳さんの欠場で責任感の増加などはあった?
いや、そうでもないですね。僕らが3年の代からチームのメンバーっていうのは変わっていなくて。僕の1個上が少なかったので、もうこのチームで2年目とかっていう感覚だったので。主将がどうこうってよりはみんな同じことをやるっていう感じで行ったので、そんなに変わった心境はなかったですね。

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