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2017/02/05

スケート部スピード部門


選手権でまさかの完敗「完全に実力不足」

◆第39回全日本ショートトラックスピードスケート選手権大会◆
  1月8日~9日 北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
目標とする平昌五輪まであと1年。当然、選考イヤーである今年に懸ける渡邉(済2)の思いは強い。日の丸を背負うためには、強化指定選手に入り整った環境で練習することが大事だという。その強化指定選手への選考会ともいえる全日本選手権が北海道で行われた。

渡邉は「選手権で良い順位を取ってナショナル強化に入る」と強い気持ちでこの大会へ臨んだ。そして、昨年度は1000㍍こそ準々決勝敗退も、1500㍍ はB決勝2位、500㍍ B決勝は3位と大学1年生ながら健闘したこともあり、2年目を迎えた今年のさらなる飛躍が期待されていた。
集団の先頭を滑る渡邉

 スタートは1500㍍。まず予選を終始先頭で滑り首位で通過する。好調の滑り出し。かと思われた。続く準決勝で波乱は起きる。レース序盤から集団の先頭に立ち続けるが、残り2周へ差し掛かる第4コーナー付近、外へ膨らんだ渡邉は同走と衝突し、体勢を崩してしまい集団から大きく離される。そのまま追いつくことなく7人中6位でゴール。嫌な形で準々決勝敗退を喫した。さらに、渡邉は悪い流れを断ち切ることが出来ず、続く500㍍も予選で姿を消す。

 果たして、このまま終えてしまうのか。2日目に臨むのは1000㍍。予選は順調に通過し、復調の兆しを見せる。次なる準々決勝、坂爪(タカショー)ら実力者達と同組に決まった。ここで自分の滑りを取り戻せば、後へつながる。スタート直後、首位に立つとレース中盤までは集団を牽引する。しかし、あと2周のところで一気に抜かれてしまい、気付くと最後尾に。結局、そのまま最下位でゴールした。

坂爪と激しく競り合う渡邉
力の差を見せつけられ、落胆の色を隠せない渡邊は「完全に実力不足」と悲痛な面持ちで 振り返った。だが、「負けてしまいましたけど、やることは基本的に変わらずに今やっていること、先行逃げ切りが僕の持ち味なので、その戦い方で勝てるように意識するだけですね。選手権で負けたから変えるとか、そういうことはないです」とも語る。残念な結果となったが、それでも彼は自分の道を貫いていく。 ここまで、彼の大学での競技生活は順調そのもの。その中、初めて迎える大きな「壁」。それでも己を信じ、挑み続けてほしい。先行逃げ切りという武器を持って。これを乗り越えた先に広い世界が広がっているのだから。

(1月28日・浅野光青)

◆コメント◆
渡邉
―今のお気持ちは
自分のやりたい勝ちパターンはやったけど、それを含めた中で実力で負けてしまったので完全に実力不足です。上のレベルにまだ追いついていないと感じました。

―1500の準決のときに足を気にしていましたが
いや、特にそんなことはないですね。万全でした。

―社会人との差は感じましたか
試合中は強いなとか、差を感じるなとかは全くないのですが、結果で負けて初めてまだ差はあるのだなというのを痛感します。先行逃げ切りの戦い方ではまだ社会人と戦えるレベルに達してはいないですね。

―社会人の人とコミュニケーションをとったりはしますか
たまに国内の合宿で一緒になったりするくらいですね。基本的には1人で練習しているので、あんまりコミュニケーションは取らないです。

―ナショナル強化選手入りは厳しくなってきますか
そうですね。厳しいです。

―総合的な結果をふまえて今大会の総括
何もいいところがなく、1年間何してたんだろうなと思いました。負けたことは負けたので、真摯に受けとめたいですね、来シーズンのオリンピック選考会にはできるようにという感じですね。

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