2017/02/25

ボート部


手に入れた日本一の称号

◆第94回全日本選手権大会◆
  11月10日~13日 埼玉・戸田ボートコース

戸田にも寒さを感じさせる季節が到来した。4年生にとっては最後の大会であった今大会。インカレでは2位と悔しい思いを経験した舵手無しフォアを中心とする男子チームは、観客の視線を釘付けにさせる力強い漕ぎであった。そして女子チームに目を移せば、男子に負けず劣らずのチーム力で奮戦した。

 ○男子舵手なしフォア 【M4- 根本(観3)・勝又(法4)・安藤(コ4)・中田(コ4)】
日本一の称号を手に入れ満面の笑みを浮かべる4人
悲願の全日本優勝に向けてレースがスタートする。 予選では仙台大、東工大と同組であった。スタートから普段と変わらぬ力強い漕ぎで少しずつリードを奪っていった。危なげなく逃げ切り1着でフィニッシュした。  準決勝では日大、同志社大、中大と同組であった。1000Mの途中通過では3位であった。しかしギアを入れ、次々と前の艇を追い抜いてゆく。終わってみれば1位でゴールを通過し優勝を期待させるレースであった。試合後「緊張で硬かった」とレース後、悔しさを滲ませた根本(観3)。翌日行われた決勝の発艇台に自信を持って挑む姿があった。 ついに迎えた男子舵手なしフォア決勝レース。岸蹴りで応援団による渾身の応援を受け、インカレでの屈辱を果たすべく、いざ決戦の舞台へ。レース序盤、スタートから全力で攻めの漕ぎを見せ、トップを守りきる。残り1000Mを必死に漕ぎ続け、見事1着。念願の日本一の称号を掴み取った。半年間共に練習してきた4人の息の合ったフォームを全日本という最高の舞台で見せつけたレースだった。創部68年目で初めての偉業を成し遂げたこのレースを「一つの成功事例」(熊木監督)として、今後のボート部全体の繁栄を期待せずにはいられない。
 

○女子エイト 【M8+  早川(済2)・吉田(文4)・加藤(観4)・角谷(コ1)・林原(観2)・久門(文3)・小林(コ4)・篠田(観3)・伊藤(コ3)】
息を合わせゴールに向けて必死に漕ぐ8人
敗者復活戦の結果により惜しくも決勝の舞台が届かず迎えた順位決定戦。男子舵手なしフォアの優勝を受け、いい流れを受けてのレース展開となった。良いスタートを切り、序盤から他チームを寄せ付けない圧倒的な速さで1着フィニッシュ。総合結果では5位となったものの、順位決定戦ではぶっちぎりの1位をおさめ次につながる良いレースとなった。



(11月13日・槙本大将、松下咲貴子、森亮太)





◆その他の結果◆
W2- 鈴木(理2)内山(コ1)総合7位
M1X 野村(済2) 敗者復活戦B組5位
M2+ 渡部(理4)真下(法3) 田沼(文4)敗者復活戦B組4位
M4X 青田(現4)塚本(コ2)飯村(観3)舛田(観3)敗者復活戦C組4位
M8+ 田上(法2)森(法2)善当(営2)山下(コ3)魚躬(コ1)加藤(社1)菱伊(文4)井口(済4)安蒜(コ3)敗者復活戦A組3位
W1X  土方(コ1)準決勝A組4位

 





◆コメント◆
男子舵手なしフォア
中田
―優勝した実感は
実感はまだわいてないですね。結構ボートあるあるなのかもしれないですけど、去年インカレ優勝とか全日本優勝とか目指してきてて、すごいことってなってるけどなってみると意外と、あれ?まあこんなもんかみたいな。もちろんなったときはすごいうれしかったし、あれなんですけど自分が見てた、こう優勝してた人たちに自分がなってるというのは「いいの?」みたいな。 あの人たちと同じくらいのすごさかな?みたいな。 なんかなぁ、まだまだ足りないんじゃないかなあとか

―インカレ優勝した時と違いってありました?
ああ~でも、インカレのときは初めての優勝だったので、正直インカレのときのほうがバーって嬉しさはありました。 出る喜びじゃないですけど。ゴールした時も終わった後も、まあやってやったぜっていう感じは去年のほうが。今年はキャプテンだったこともあったせいか、「やらなきゃ」ってほうが大きかったですね。「勝たなきゃ」って。去年は「絶対勝ってやる」って感じで、自分が勝ちたいから勝つ。でも今回に関しては僕としてもチームとしても結果を出さないといけないって感じだったんで。去年の前主将も言ってたんですけど「ほっとした」部分はキャプテンのせいか、ありましたね。もちろんうれしかったですけど。

―スタートは今回しっかり決まった?
僕が舵をとるんですけど、わりかしまっすぐ進んだほうかなって思ったんですけど300あたりで一回ちょっとまがっちゃって、一回修正したのもあってちょっと出遅れたかなってのはあったんですけど、そのあとは相当、そうですね、300から500、500から700まで一気にスピードをキープできたのはよかったですね、一番良いのがでましたね、今まで。中盤の入りがすごい良いのがでました。

―ラストは
とにかくラスト入る前に相手より出てたので とにかく相手が仕掛けるより早く仕掛けようってことで僕がバウで声かけてて、1250mくらいですかね、 1500入る前の第三クウォーターで、とにかくばててもいいから早め早めに仕掛けてラストスパート行こうっていってから、そっから200mおきくらいに「もう一回!あげるぞ!」ってどんどんあげさせて、ラスト400くらいすかね、1600くらいから完全にスイッチ切り替えさせて、「ラスト!」って言ってバッとレートも出たので。まあ正直ラスト200くらいまでは勝てるかどうか・・ 仙台にしろトヨタ紡織にしろラストスプリントが予選、準決勝ってすごく強かったんですよ。仙台も予選のとき1艇身出てたのがラスト500でコンマ差、ぎりぎりまで詰められてたので、トヨタ紡織も同じくらいのラップで漕いでたので、相当この2クルーはラストスプリントが強いなってのがあって。これはとにかく早め早めに離して、見て漕がないと、「並んだら負けるな」ってのはあったのでとにかく早め早めに出て、負けないように。ラストのスパートの入る1500の地点では、1艇身出てないと負ける、それくらい開けないとラストさされるから、そこまでに1艇身開けようってのはもともとレースプランで言ってて、プランとしても、そこまでにちゃんと1500までに出た一艇身の差をキープしよう、1500で出れてないと負けるけど、出れたら勝てる、っていう風に言ってたので1艇分さすまでのスプリントではない、いくらよくてもさすがに1艇身はひっくりかえらないので、1艇身あけたらいけるからって。それを命題としてやってて、ラストはもうなるようになるって感じで。ストロークの根本の根性というかあいつの気迫に任せて。
―4年間で一番楽しかった瞬間は
表彰台かなやっぱり。まあ4年間の中では本当に何百万分の1のくらいの短い時間かもしれないけど、あの1位の表彰台でメダルかけてもらう瞬間はすごい、ああボートやっててよかったなって思いました。

―後輩たちにメッセージを
最初に僕が「日本一を目指す」っていう夢を持ってボート部に入ったっていう部分で、要するに立教ボート部っていう組織が、いつまでも、僕がやめて、1年後、2年後、10年後も、その夢を持てるような環境であってほしい。夢を持てるようなチームであってほしい、夢のあるチームであってほしい。っていう部分ですね。すぐ下の後輩にも言えますし10年後の後輩にも言えることかな。

根本
―全日本の感想
正直、やっぱり悔しかったんですけど最後の試合なので楽しくできたと思います。試合が始まる前から楽しもうと思っていました。緊張感があってやるのもいいんですけど、やっぱり楽しんでやるのが一番だと思うので。もうバレー人生はこれで終わりなので楽しんでやろうと決めていました。

―当日の決勝はどんな気持ちで臨んだか
意外と落ち着いていて、しっかりと自分たちの漕ぎが出来れば絶対優勝できると自分で気持ちを高めて臨みました。

―他の3人は4年生でそれはプレッシャーだったか
そうですね。全日本勝てるだけの力はあるような人たちだったので、これで勝てなかったら本当に自分が力が足りないという結果になってしまうと思っていたので、何としても最後は絶対勝ちたいなという気持ちでした。

―なしフォアの練習で辛かったことは?‹br› レートをちゃんと出すっていうことですかね。僕は自然と1本ちゃんと漕いでっていうリズムで漕ぐようになっていたので、それはそれで正しいとは言えるんですけど、勝負するためのレートっていうのは確実にあるのでそれをしっかりキープし続けるっていうのが僕にとってきつかったところですかね。

―他の3人の4年生はどんな人だったか
3人は楽しくやっていて、勝又さんがいるから安藤さんがいて、安藤さんがいるから中田さんがいて、中田さんがいるから勝又さんがいて。3人でワンセットのように感じていました。

―来年の目標と意気込み
来年もインカレ優勝と全日本優勝を狙っていきたいです。でも、正直その二つの目標は全然簡単なことではなくて、非常に大きな目標なので本当にそれを成し遂げるんだぞという覚悟を持ってやっていきたいです。それと立教の良さというのは失わずに、良い雰囲気というか初心者からやってやるぞという、チャレンジャー精神を持って、全日本の座は守らなきゃいけない、いつまでも自分たちが優勝していなければいけないという変なプレッシャーは背負わずに、覚悟を持ってやっていきたいです。

勝又
―大会を振り返って
4年間ずっとやってきてあと一歩届かなくて3年生もあと一歩届かなくて今年獲らないと終わりという中で獲って一安心しましたね。勝ったのはうれしいけど周りの期待を感じていた中で1個獲れたのが少しホットしました。

―今回の勝因
自分たちがというより周りの方々の監督コーチをはじめとして全日本優勝がどんだけ大きいかを感じたしそういう人たちに勝たせてもらったというか。その人たちの思いが結集して今回の結果に繋がった感じです。

―決勝のコンディションはどうであったか
正直腰が痛かったんだけどいつもレース前に緊張するんだけどこのメンバーで漕げるのも最後だなと思ったときに楽しもうって思えた。それが普段と違って。緊張というより勝てる気がして

―皆で漕げる最後のレースだから緊張を感じなかった?
この景色も根本が前にいるのも最後だし後ろに2人がいるのも最後だったから楽しまなければもったいないっと。結果を追い求めるよりベストを尽くして勝てなかったらそれでしょうがないという感じ。しっかり楽しもうと。

―今までの練習で一番辛かったこと
去年は怒られたこと。体はきつかったけど。心がボロボロで。やっぱり三人同じで今年の根本と一緒で分からない事が多くて。三人準優勝してて根本がそこにポンっと入った感じで今年は絶対優勝ってことで自分が足を引っ張ってた所があって。自分はどうしたらいいのだろう。やってるに出来ない。こういう風にやりたいことはわかっているのに上手く体で表現できない。もう怒られっぱなしでメンタルボロボロでその中でインカレ優勝で良かったって。去年が一番つらかった。

―四年間を振り返って
あっという間だったね。あっという間だったけど濃密の四年間。本当にボートしかやってこなかったから。本当に人間として色々学ばせてもらった。ボート部に入ってなかったらと思うとぞっとする。。

安藤
―全日本を振り返って
最後の大会っていうのもありますし、インカレの前日までトレーニングできなくてインカレ負けてしまったっていうのがあったんで、リベンジというか最後のチャンスだったんで、優勝したいという気持ちが強かったです。最後の全日本で優勝して終われるっていう人は何人もいないので、本当に最高の結果で終われてうれしかったです。

―当日の調子は
当日はまあ自分の体の調子は結構良くて、船のスピードも感覚としてすごく良くて最高の形で決勝へ迎えたなという感じでした。ただ一つだけ気になっていたのは、レート(1分間の回転数)が出なくて、37から38くらいは欲しいとコーチに言われていたんですけど、準決勝までは34、35くらいしか出ていなくて、ストロークの根本がかっちり1本1本漕ぎたいタイプなので、もっと上げられればいいなと思っていました。準決勝の時点でもあまりレートが出ていなかったのでそれはs腰不安でした。けど決勝のアップしているときに根本の調子がすごく良くて、ハイになっていてなんかいいぞ、いけるぞってなりました。落ち着きがないなというのは少しありましたが、自分自身も少し緊張していたので彼を見て回転が出てスピードが出ていいんじゃないかなって思いました。

―実力は出し切れた?
そうですね。レース当日はスタートからプラン通りにレースができて、ただ指示はバウの中田が出すんですけど、本当に攻めまくったので今まで4年間でやってきたレースの中で一番きつかったですね。基本的にコールって2回か3回くらいしか入らないんですけど、8回、9回、10回くらい入りましたね。もう向こうが仕掛けてくるよりも早く300でコールで入って、もうここで入るのかって思いながら通過して500でまた一回入って、その後600、700くらいでもう一回入って、それで750辺りで一艇身ほど差をつけられて、そこからは来たら仕掛けましたし、ずっと攻め続けました。

―4年間で一番心に残っていることは
最初の冬を当時の樋口主将と一緒にやって、同じ部屋だったんですけど一年間その人をずっと見て、当時インカレ男子部最終日に一つも残れなくて、それでも矢島さんていうもう一つ上の主将の人が必死にやっているの見てすげーなって思っていたんだけど、樋口さんはそんなシーズンが終わった後の冬に日本一っていうのを掲げて、樋口さんはインカレで敗者復活で負けちゃったんですけど、馬鹿みたいに目指していて本当にこの人についていったらすごいことになるだろうなって思いました。その人とやって次のインカレで一緒に船に乗ってそこで負けてしまって2位だったんですけど、終わった後にすみませんって言ったら、お前にはまだ2回チャンスがあるから必ずお前らが成し遂げてくれって言われて。次の年のインカレで勝った時に、表彰式の時に表彰台の上でスカイプで繋いだら超泣いてくれてありがとうって言われて、その時が一番頑張って来て良かったなと思いますし、その人について行って教えてもらってここまでこれたのを、僕は下に繋いで教えたいと思っていて。その瞬間が一番やっていて良かったって思いました。



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