2017/06/11

野球部


感動をありがとう。熊谷立教、59年ぶりに日本の頂へ

◆第66回全日本大学野球選手権大会◆
6月11日 決勝 対国際武道 明治神宮野球場

決勝

1

2

3

4

5

6

7

8

9

国際武道大

1

0

1

0

0

0

0

0

0

2

5

0

0

0

0

1

2

1

X

9

(国)●伊藤将、林、青野、国本、高橋、平川-筒井、小田
(立)手塚、○中川-藤野 

大学日本一が決まるこの日。会場となる神宮球場は、全国からその瞬間を一目見ようと、各地の野球ファンが集結した。12,000人の観衆の大きな拍手のもと、両軍の選手がホームベース周辺に集結する。6月11日13時03分。2017年春季の最後に笑っているのは国際武道大か、立大か。決勝戦がプレイボールした。

会心の本塁打を放つ大東

春季の集大成となるこの一戦。先発のマウンドに上がったのは手塚(コ2=福島)だった。最速142㌔の直球を武器に、初回から魂のこもった投球を披露する。しかし、相手もリーグを制し、全日本の決勝まで勝ち抜いてきた大学。厳しいコースの変化球に食らいつき、1、3塁から磯網(2年=東海大相模)の右前打で1点を先制された。この大会、先制を許したのは実に3度目。悲願の日本一のため、打線は今季最後の爆発を求められた――。


歓喜に沸く選手たち
1回裏。攻撃途中のそれとない一瞬に、神宮球場がざわついた。バックネット裏の特別に用意された観客席に、球界のレジェンドが現れた。長嶋茂雄氏。立教大学野球部の歴史で最もその名前を輝かせた男が突然、訪れた。自身の現役時代ぶりに駒を進めた全日本選手権の決勝戦。偶然か、必然か。このイニングに、立大打線は見事なつながりを見せる。 

主将・熊谷(コ4=仙台育英)、飯迫(社3=神戸国際大附)の逆方向を意識したチームバッティングがどちらも相手外野陣の前で弾む。長嶋氏の象徴ともいえる「3」を背負った主砲・笠松(コ4=大阪桐蔭)は厳しいコースにバットを出さず四球。満塁のチャンスに、続く打者・山根(営4=浦和学院)の適時打でまずは逆転に成功した。

「(長嶋氏は)小学生の頃に本で活躍を読んだくらいの選手。同じ学校で野球することを夢見て立教大学に進んだ」。 逆転に成功し、尚も追加点のチャンスとなったこの場面。「ミスター努力の男」大東(社4=長良)が打席に立つ。今大会は全試合で指名打者起用と、自慢の打力を買われた「13」。相手先発・伊藤将(3年=横浜)の初球を、目一杯フルスイングした。打った瞬間にそれとわかる打球がレフトスタンドへ・・・。相手選手は打球を見つめ、ベンチは総出歓喜、観客も総立ちとなる起死回生の本塁打で、スコアボードには貴重な、貴重な「5」が点灯した。この得点が大きかったのか、その後はとってとられの展開ながらも立大優位で進んでいく。9-2。歓喜の瞬間は、着実に近づいていた。

9回。5回からマウンドに上がっていた中川(コ1=桐光学園)がそのまま最終回のマウンドへ。歴史が変わる瞬間が近づき、ざわつく球場。異様な雰囲気の中、中川は先頭の代打・伊藤優(4年=拓大紅陵)を二ゴロに打ち取る。あと、2人。続く代打・田中(4年=東海大浦安)の打球もセカンドへ。あと、1人。

捕手の藤野(営2=川越東)、一塁手の飯迫、二塁手の笠井(済2=桐蔭学園)、遊撃手の熊谷、三塁手の笠松。全員が笑顔で中川に声をかける。外野の山根、寺山(社3=神戸国際大附)、髙取(コ4=日大二)も、今にも飛び出しそうな構えのベンチ全選手も、スタンドの制服を着た野球部員も。そして球場から、中継の画面から、速報の画面からその一瞬を見届けるすべての大学野球ファンも。すべての視線が中川の右腕に集まる。打者、小田(4年=千葉明徳)の打球は、中川自身のグラブへ。かみしめるように、一塁へ送球する。59年ぶりに、立大が日本の頂点に立った。

4月15日から始まった、立大野球部の日本一への挑戦。引き分けあり、惨敗あり、大勝あり、サヨナラあり。相手も全力で戦い、そのたびに壁を越えてきた。約2か月に及ぶ長い戦い。本当にあっという間であった。18年ぶりの六大学優勝に、59年ぶりの全日本制覇。これ以上のシーズンはない、最高のシーズンに間違いないだろう。 立教大学野球部。この2か月間、感動をありがとう。
(6月11日・川村健裕)

◆コメント◆
溝口監督#30
「こんなに多くの方に見守ってもらっている中で胴上げされて、ほんとうに幸せです。リーグ戦から日本選手権も相手ピッチャーがすごくいいので、こんなに点が取れると想定してなくて、その中での一点を全員で取っていこうという練習をしていたので、その成果がでたと思います。リーグ戦は勝つのが大変で、それでも何度もものにして、もう一回気持ちを日本一に設定しなおして、六大学の代表として精一杯頑張ろうと言いました。あまり追われるとかは思わずに、まだまだのチームですので、これからも謙虚に一つ一つステップを秋に向かってやっていきたいです。」

主将・熊谷#10
「勝てて本当に良かったです。全員で一体となって臨もうと、日本一と自分の中で決めたので、死に物狂いで頑張っていこうという思いでやってきました。ファンの方々が応援してくださるので、本当に感謝しています。中川は、下級生投手なのに気持ちの入れ替えができますし、守っていて足を引っ張りたくないという気持ちで、足を引っ張らなくてよかったです。」

1回裏、3点本塁打を放った大東#13

「ホームランの時は、前のバッターの熊谷と山根が勇気をくれたので、それに続いていこうという気持ちでいきました。悪い時も使ってくれたので、応えることができてよかったです。 中川は、気持ちをみせてくれるのでよかったです 。」

胴上げ投手中川#15
「ピンチの場面は、今日は、人生最後の試合だと思って投げました。気持ちで抑えました。1年からこんな経験できるのは、応援してくれる方々や先輩が声援をくれるので。秋も神宮大会で優勝できるように頑張ります。」




 

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選手名

学年

出身校

打数

安打

打点

(中)

寺山 寛人

社3

神戸国際大附

(遊)

熊谷 敬宥

コ4

仙台育英

(一)

飯迫 恵士

社3

神戸国際大附

(三)

 笠松 悠哉

コ4

大阪桐蔭

(左)

山根 佑太

営4

浦和学院

(DH)

大東 孝輔

社4

長良

(右)

高取 克宏

コ4

日大二

(捕)

藤野 隼太

営2

川越東

(二)

林田 景太

観3

島原

笠井 皓介

済2

桐蔭学園

 

 

 

 

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