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2017/09/27

スケート部スピード部門


期待膨らむ強心臓の1年生

◆第28回全日本ショートトラックスピードスケート距離別選手権大会◆
  9月1日~3日 長野・帝産アイススケートトレーニングセンター
若干の残暑の中秋風が吹きだした今日、氷上の熱いレースのシーズンが幕を開ける。開幕戦となる今大会はW杯の選考会、また平昌オリンピックの選考会も兼ねており、会場・選手の雰囲気は今までにない独特なものであった。入部して初戦となる松山(社1)はどんな存在感を見せるのか、注目の3日間。
スタートの構えをとる松山

初めに行われたのは1500M。松山は強敵と共に滑る中、順調なスタートを切った。レース前半、最後尾に遅れを許さずにじっくりと追い越す隙を待つ松山。レース後半から一気に追い越し予選は3位通過。余裕の走りで準決勝に駒を進めた。準決勝、激しいレースが繰り広げられ、転倒する選手も多い中、ここでも落ち着いた走りを見せる。最後の一周で5位だったもののゴール間際、僅差で一人抜き、4位。4位から7位を決めるB決勝へ進んだ。B決勝では、懸命に先頭集団に喰らいつく松山だったが、4位に終わり1500Mは終了。しかし、終わってみれば自己ベストを4秒更新した。

集団の先頭に立つ松山

1500Mで多くのポイントを稼ぎ、選考会出場に向け着実にポイントを稼ぐ松山。次に行われたのは500Mだ。短距離の為1500Mとはうって変わり、早い判断、瞬発力が必要となる種目である。ここでも予選は2位通過と順調であったが、準決勝で相手を抜くタイミングを逃し、4位で敗退した。だが2日目の時点で総合順位は12位。W杯選考会出場条件は20位以内。安定した走りで最後の1000Mに挑む。
最後の1000M。順位に余裕があるが、最後まで気を抜くことは出来ない。ここでも予選を通過した松山。準決勝では強敵・菊池姉妹との対戦となった。何とか食らいつきたい松山だったが、4位敗退。これですべての種目は終了。総合順位15位でW杯選考会出場を決めた。

3日間を通じて松山は「予選は大切、少しでも多くのレースに出て自分の課題を探す。」と語った。1年生ながら、落ち着いたレース運び、大舞台の場面でさえ強くなる為のヒントを見つけ出す貪欲な姿勢を見せる彼女。今後への期待は膨らむばかりだ。

(9月27日・山口史泰)
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