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2018/02/02

アイスホッケー部


もぎ取った一点、八戸の地で4年生引退

◆第90回日本学生氷上競技選手権大会 ファーストディビジョン◆
12月25日 対専大 青森・テクノルアイスパーク八戸
チーム名1P2P3PTOTAL
立大1(11)0(5)0(8)1(24)
専大6(19)0(18)2(17)8(54)
※カッコ内はシュート数
【得点者】野尻

試合中に鼓舞し合う野尻と中里
 一昨年以来のインカレ。迎えるにあたって主将・野尻(法4)は「4年生で出るインカレは想像がつかない」と語っていた。引退試合とならないように、そう心に臨んだ相手は専大。同じ関東1部Bとしてリーグ戦でも戦っている格上だ。吹雪く八戸、クリスマス。アジアリーグに所属する東北フリーブレイズのホームアリーナ、東伏見より固い氷。場所や状況の違いをどう捉えるかが今回のキーとなったが、結果は初戦敗退。4年生は引退となった。

試合開始。「いつもより攻め方を変えてきていた」。普段リーグ戦で戦う相手だからこそわかる感触。開始1分、相手がゴール前に一気に上がり、目の前から打たれるが中里(法4)のナイスキーが光る。その後、パスカットやはじかれたパックを積極的に奪いにいくが、3分、先制点を取られる。その後相手のこぼしたパックを、大宮(コ3)がアタッキングゾーンに切り込むものの、入らず。5連続失点となり、流れは完全に専大に持っていかれたと思われた15分、野尻がゴール左から滑り込みシュート。1点を返した。2年前のインカレも唯一得点したのはこの男だった。
得点シーンをこう振り返る。「チャンスが目の前に来たので、米倉(コ4)がサイドにいて、こっちが2の2:1だった。そのときに、リーグ戦最終戦の青学戦を思い出して。自分がシュート打たなくてパスをして後悔した経験があの一瞬で蘇ったので、とりあえずこれはシュートで終わろうって打った結果が、結果に繋がってよかったと思うし、中高の頃だったらそんなに落ち着かず、焦ってやっていたけど、プレーしながらもリーグ戦のことを思い出して、大学でもこういう環境でも成長できたのかな」。
しかし、直後に点を許し、キルプレーにも持ち込まれ、最後相手のファールでパワープレーになるもチャンスを生かせず1-6で第1ピリオドを終えた。
華麗なパックさばきを見せる大宮

第2ピリオド。パワープレーが残っている。何とか点差を縮めたい立大はフェイスオフから果敢にパックを取っていく。しかし開始1分、ゴール前に切り込まれヒヤリとする展開に。中里が正GKの意地で守り切る。専大の駆け上がりが早く翻弄される場面も見えるが、両者ともパックはゴールまでは届かない。最後相手のハイスティックによるパワープレーとなるが、点数的には両者譲らず、1-6のまま終えた。

第2ピリオドでは、試合が中断される場面が2度あった。1度目はリンク整備。立教側のゴール右ポストが削れ、スケートを当てようとすると落とし穴のようになってしまっていたのだ。製氷して固めるほどの作業は珍しい。人数の少ない立教にとっては、試合を区切るいい時間ともなった。 2度目は中里の出血。止血するまでは田中(コ3)が出場。リーグ戦期間中は、留学生・エリック(文4)がGKとして加入していたため、公式試合でプレーするのは約1年ぶりだったが、失点せず抑えた。中里は昨年のリーグ戦でも出血を経験。しかし、そのことが恐怖としてプレーに影響されることは「ない」。「最初は何ともないと思っていたが、血を見たら急に痛くなった」。それでも試合後、シュートを打った専大の選手に声をかけられたことに関して、「誰かともわかっていないので言わなければバレないのにわざわざ自分から名乗り出てくれてありがとう」。中里の性格も垣間見えた。

 迎えた最終ピリオド。怪我の処置を終えた中里がリンクに乗る。開始20秒、野尻が振り切るが枠外。1分半だった、ドリブルで中央のDF陣を崩されゴール裏にパス技を仕掛け、ゴール左から専大のシュート。敵ながら圧巻の技という印象。その後野尻の1on1や、大宮の回り込みシュートも決めきれず。7分に8点目を決められ、1-8で試合終了となった。

野尻が試合終了直前、ゴール左で攻め上がるとき、誰かを探していたように見えた。ともにすべてを戦ってきた4年生を探していたのだろうか。そう見えるほど、今までのことがフラッシュバックする瞬間だった。  このメンバーで行う最後の試合後ミーティング。羽成(観4)は「今日は負けると思っていなくて、考えてなくて、無事4年間できてよかったなと。何回も辞めようと思ったので最後までできてよかった」と話した。米倉はこんな話をした。「こんな負け続けている中で自分がやってこられたのはチームメイトのおかげだと思っているので、後輩にもチームメイトを大切にしてもらって、ホッケー大好きになって頑張ってほしい」。

(1月13日・田中慶子)


◆コメント◆
#22 野尻
―今の率直な感想は
ようやく終わったっていうのもあるし、意外と早かった15年間だったなっていうのもある。でも1番思うのは、アイスホッケー楽しかったな。 今日の試合に関しては、立ち上がりやられて、やっぱりこれが立教の課題なんだよなっていうのをまざまざと感じさせられた試合だったなっていう。そういう感じかな。 アイスホッケーで言えばアイスホッケーは楽しかったし、今日の試合で言えばこれが立教だし、ここを強くしないと勝てないなっていうのを冷静に思った試合でした。

―4年生でのインカレを実際出てみてどうだったか
練習から独特な雰囲気があって、練習時間が違うのもあるけど、本当にやっていて楽しいなって。リーグ戦でもやっていた相手だけどどこかが違う感じがして、今日が引退試合にならないようにとりあえず楽しんで勝つだけだって思ったんですけど、結果負けたので。 試合が終わって後悔するのは、後悔がないことなんてないから、わかっていたので、どれだけ後悔が少なくなるかなって。立ち上がりやられちゃったところとかやっぱり後悔するので、3年生たちには後悔しないように、後悔するけどそれを少なくできるようにしてもらえるように、来シーズンから新しい1年生を迎えて頑張ってほしいと思います。

#19 米倉
―インカレまではどのように過ごしたか
最後になるね、頑張ろうって感じで。前日も特にミーティングとかを行ったわけではなかったけど、雰囲気は良く今日を迎えられたかなと思います。

―今までのリーグを振り返って
そうですね。しっかりみんなが守ってくれて、難しいシュートコースとかも最初のほうは来なかったので、自分で流れを作ることができて、気持ちよくセーブできました。

―アイホのどこに惹かれたのか
スピード感があるスポーツなので、そこが他のスポーツにはないところなのかなって思います。あの狭い中で、走るよりも速いスピードで動き回るので、そこが一番の魅力。

#11 羽成
―1Pで6点とられた
あれで決まっちゃいましたね。もったいなかった。1Pで気持ちが入ってなかったから。1Pがなければ2-0ぐらいなので、1Pがもったいなかったですね。あれがなければ。

―この1年間、4年生としてどんなことを考えてきたか
大学から始めた選手の最上級生だったので、少しでも参考になれればという感じで

#26 中里
―引退となって4年間を振り返ると
ソチオリンピックを見て興味をもったのもありますけど、試合に出たいという気持ちと4年間やり遂げたいという気持ちとかそういう思いが叶うことができる部活に入りたいと思ってアイスホッケー部に入って、4年間やってきて。最初は試合にただただ出ていただけで、結果も出ず、うまく言えない。ここまで4年続けてきて、結局最後までリーグ戦とかで勝ち星が取れなかったのは一つ後悔なのかなと思います。アイスホッケーの経歴は違いますけど、同じ足が2本、手が2本生えた人間に変わりはないので、絶対に突き詰めていけば差は縮まっていくと思うので、僕はそう思ってやってきました。まあ甘かった。

―4年間GKとしてやってきて、GKを選んだことへの気持ち
やりがいのあるポジションなのでやっていて良かったなと思います。自分の性格的に前に出ていくタイプではないのでポジションとしても一番後ろから周りを見渡すことが出来るし、後ろから支えていくというのは自分に合っていたのかなと思います。後は練習をする環境はGKの方が整っているので、他のチームに参加したり、そういうところも練習をいっぱいしたかったので。

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