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2018/08/09

相撲部


あいつは誰だ? 無名の英雄、大活躍
◆東日本学生体重別選手権◆
7月29日 靖国神社

助っ人が東日本3位に輝く大金星を上げた。 7月29日、台風一過の中、靖国神社にて東日本学生体重別選手権が行われた。この試合は、ベスト8まで勝ち進めばインカレ(全日本学生体重別選手権)出場の権利を得ることができる大事な試合であった。

立大からは75kg未満級に吉村(法1)、100kg未満級に横田(現4)が出場。なお、主力の小佐野は怪我のため欠場。また、他部からの助っ人として85kg未満級に玉真(済2)、135kg未満級に長谷川(コ2)も出場した。

最初に土俵に上がったのは吉村。勢いよく相手に向かっていったが相手に上手くかわされ、叩き込みで破れた。吉村は入部してから今回が3試合目だったが、主将の横田は以下のように話していた。「まだまだ成長段階っていうのが今日見た正直な気持ちですね。本当にしっかり当たれるようになって、相手とちゃんとした相撲を取れるようになれば1人前かな。まだまだ全然自分の相撲を全く取れてない状況だから、これから夏でどんどん成長させていきたい」。

続いて玉真が85kg未満級の土俵に上がった。玉真は「立教スポーツ」編集部からの助っ人であり、今回の試合のために本職の部活を休部し、相撲の稽古に励んできた。その玉真は勝てばインカレ出場に大きく駒を進めることができた一戦だったが、格上相手に上手出し投げで敗れてしまった。

主将の横田は100kg未満級に出場した。初戦は力強く攻め上がり、相手を抑えて突き落としで相手を打ち負かせた。しかし、その後の2戦目では相手の強烈な張り手に抵抗できずに勝負を落とした。
100kg未満級に出場した横田(写真右)

最後に出場したのは柔道部からの助っ人である長谷川。初戦の相手は三段の選手。勝負は劣勢かと思われたが、持ち前のパワーで相手を圧倒し、最後は上手投げで勝負を制した。続く2戦目はこう着状態が続き60秒以上にも及ぶ長い立会いが行われた。しかし最後は相手を土俵際まで追い込み、力で押し出して小手投げで勝利。迎えた3戦目。勝てばベスト8以上が確定し、インカレ出場への権利を得ることができる大事な試合であった。2戦目同様、序盤から長い立会いが繰り広げられたが、勝負は一瞬で動いた。長谷川は一瞬の隙を突き、まるで柔道の技のように相手を投げ、最後は上手投げで勝利し。試合終了後、敗れた相手は悔しさからか、しばらく立ち上がることが出来ず、周囲からは驚きの声が起きた。長谷川は優秀8選手トーナメントへの出場が決まると同時に、9月に行われるインカレへの出場権を獲得した。その優秀8選手トーナメントの第1戦、序盤に土俵際まで追い詰められるが、うまく体制を立て直して相手を土俵際まで追い詰めて、力づくで土俵の外へ追い出して勝利。この勝利で3位以上が確定した。続く2戦目の相手は強豪校である日大の選手。長谷川全く相手に付け入る隙がなく、力づくで土俵の外へ押し出され、強豪の意地を見せつけられた。惜しくも決勝進出とはいかなかったが、東日本3位に輝く大健闘であった。長谷川インカレ出場権を獲得したものの、本業である柔道の試合があるため、欠場する予定だと言う。
135kg未満級で3位に輝いた長谷川(写真右)

この助っ人の活躍に主将・横田はこのまま黙っているわけにはいかず、「(長谷川の活躍は)まぁ正直すごい頼もしいし、この先のリーグ戦とか考えると、本当に今日の活躍は嬉しいけど、やっぱり相撲部員としては悔しいなという思いもあるね」。と語った。4年生である横田にとって、学生生活での相撲の試合も残りわずかしかない。悔いの残らぬように残りの学生生活を相撲に捧げていく。
(8月9日・渡邊大樹)
◆コメント◆
横田(現4=足立新田)
ー今日を振り返って 
本当にこの大会で活躍しようと思ってたんで、まぁ二回戦負けっていう結果には満足出来ないっていうのが正直な気持ちですね


ー今日の目標は何だったか
ベスト8ですね


ー今日の自分自身のよかったところは
1回戦は立ち会いがよかったかな。まぁ立ち会いがよかったから、引きが効いたっていうところがあったんで、1回戦は立ち会いですね。2回戦はいいところなかった


ー自分自身のダメだったところは
自やっぱり2試合目は相手の予想しないような立ち会いに自分が付いていけなかったってのがはっきりした敗因だから、相手の動きにしっかり対応できなかったってのが今日の課題かな


ー四年生として残りシーズンをどう過ごしていくか
今後はやっぱり、最後まで自分の力を伸ばせるかと、あとは後輩の育成というのが最後の課題という感じですね


長谷川(コ2=立教新座)

ーまず率直に東日本3位というのはどうか

自分でもびっくりしています


ーこんなもんかっていう感じでは

いやもう全然。いや普通に最初は1回戦も勝てるかどうかも。1回戦から相手が三段で結構格上の相手だったんですけど、自分は初心者で格上とは難しいかなと思っていたんですけど、その山を越えたらそのままスルスルって行けた気がします


ーその後もラッキーとかではなくて格上の人と当たっていたが、回しをとったり回しをとらせなかったりと結構練習したか
そんなにしてないです。最初のお互い手をついたとき、始めの時のそこだけは少し練習しました。やっぱりそこで押し負けてしまうとそのまま押されて出されたりするので、そこだけは少し対策しました。


ーまわしをとってから投げたりっていうのは練習したか
そこは全くしていないです。


ーそれは柔道で培ったものか

そうですね。柔道が活きてると思います


ー最後には緊張感があったと思うが、どうか

やっぱり準決勝ってなると周りも立教だけではなくて色々な大学の人も注目していたので、少し緊張しました



ー去年から相撲部の助っ人をやっているが、相撲が好きなのか、なぜ出場しているか
相撲には柔道にはない楽しさだとかがあって。それですかね



ーどのあたりが面白いのか
相撲には柔道にはない楽しさだとかがあって。それですかね柔道は強い選手と弱い選手があたったら、100回やって90回以上は強い方が勝つけれど、相撲は割と短期勝負でどっちが勝つかわからないというところに相撲の楽しさを感じています



ー自分が相撲をやることに対して周囲には何か言われるか
下半身の強化に繋がるから柔道にも活きてくるんじゃないかと、相撲の稽古に行った方がいいんじゃないと後押しみたいなのはしてくれています



ー相撲をやっている中で得意な技というのはあるか
相撲には柔道にはない楽しさだとかがあって。それですかねそうですね。まず苦手なのは相手に距離をとられて、普段押されたり、離れた状態からの打撃はないのでそういうところは苦手なんですけど相手と密着して回しを取れさえすれば、柔道の技が活きたりするのでそこは得意です




◆試合結果◆
 75kg未満級

●吉村 (法1) 叩き込み 鈴木(防大) ○


85kg未満級

●玉真 (済2) 上手出し投げ 渡邉(日体大) ○


100kg未満級

1回戦

○横田(現4) 突き落とし 大橋 (日体大)

2回戦

●横田 上手出し投げ 村山 (専大)


135kg未満級

1回戦

○長谷川 (コ2) 上手投げ 堤 (拓大)

2回戦

○長谷川 小手投げ 川田(東農大) ●

3回戦

○長谷川 上手投げ 佐藤(駒大) ●

優秀8選手トーナメント

1回戦

○長谷川 寄り切り 島村(法大) ●

2回戦

●長谷川 下手投げ 宇榮原(日大) ○



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