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2018/08/09

ソフトテニス部女子


堂々の創部史上初インカレ準V!中田率いる立大・有終の美を飾る

◆平成30年度 第72回文部科学大臣杯全日本大学対抗ソフトテニス選手権大会 2日目◆
8月8日 岡山県・浦安市総合公園
 

決勝戦、主将として最後の挨拶をおこなう中田


 第72回文部科学大臣杯全日本大学対抗ソフトテニス選手権大会2日目。前日にベスト8入りを果たした立大ソフトテニス部女子は、その勢いさながらに今日も敵を撃破。東経大を3-1で下すと、準決勝・対関大では松永(文1=三重高)、土井(文1=三重高)が昨日同様またも3本回し(3連勝)。決勝・対東女体大こそ敗れたものの、創部史上初のインカレ団体準優勝を成し遂げた。


 最後まで笑顔は貫いた。3ペア目の寺戸(文3=中村学園女子)・泉田(コ4=旭川西)が4セット目を落とし、敗北が決まる。だが、試合後の円陣にて主将・中田(文4=中村学園女子)の表情はどこか晴れやかだった。それもそのはず。最後こそ惨敗に終わったが、堂々のインカレ準V。「(決勝戦は)フワフワした感じでした。4年間が報われたと思いました」。言葉にも、悔しさより喜びを感じた。


決勝戦、攻めのプレーを披露する中田
「焦らないでいこう」。決勝戦、中田はチームにこう声をかけた。主将としての1年の集大成。1年で2校しかたどり着けない最高の舞台でも、いつも通りのプレーを心掛けた。試合は序盤から東女体大ペース。加藤(文4=三重高)・中田は1ゲームもとれずに散ると、ここまでインカレ無敗だった松永(文1=三重高)・土井(文1=三重高)も今大会初黒星。最後に出てきた寺戸・泉田は善戦し3ゲームをとったが追い上げられ。結果としては、1ペアも勝てずに惨敗を喫してしまった。

 「自分の言葉で(部を)引っ張れる主将になりたい」。昨秋、中田は理想の主将像についてこう語っていた。チームへの想いは人一倍。言葉足らずでチームに伝わらないこともあるが、いつもチームのことを最優先に考える。そんな主将だった。この1年は練習量を大幅に変更。「4年間で1番練習した」というように、いつか出る結果のため、唯一の手段である努力を最後まで惜しまなかった。練習だけではない。自らが試合に出場しない時は、積極的な声掛けに、道具持ちなど裏方の仕事も買って出た。この日の決勝も自らが敗戦後は休憩中の松永・土井ペアの道具を持つなど、後輩の活躍を全力で後押し。やれることはすべてやっていたのだろう。自らの言葉が、チームへの自信・信頼を表しているようにも感じた。「焦らないでいこう」。

 故に、必然の準Vだった。4年間チームを支えた泉田・中田ペアがW前衛という攻撃的なスタイルで相手をかき乱し、東日本3位の実力ペア加藤・森本(コ1=鈴峯女子)がゲームをコントロール。最後は好調1年生ペア松永・土井が決める今大会の勝ちパターンは、持てる力を存分に発揮し、そして発揮させる中田のリーダーシップの賜物だった。インカレの過去最高成績はベスト8に対し、大躍進の準V。最高の結果が最後についてきた。
 大会後、表彰式にて中田・泉田・加藤が表彰状を受け取り、皆で喜びを分かち合う。これで4年生は立教のユニフォームを着るのは最後。皆で快挙を喜び合うその光景は、まさに有終の美であった。
(8月8日・川村健裕)

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